勝利を収め歓喜に沸く選手たち [写真]=谷澤優佳(明大スポーツ)
文=亀井笙子(明大スポーツ)
勝負強さを見せ2回戦突破だ。8日、第40回総理大臣杯全日本大学トーナメント2回戦が行われ、明治大学は東海学園大学と対戦。相手の東海学園大は、前日に阪南大学を下しており中0日での連戦となった。明治大は序盤から積極的に攻めていくものの、相手の固い守備により決め切れず。逆に75分、ワンチャンスを生かされ先制点を許してしまう。しかし後半アディショナルタイムに丹羽詩温がゴールを決め、試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長戦でも勝敗はつかずPK戦へ。そこで服部一輝主将が3本目を止め、5-3で勝利。大阪体育大学との3回戦に駒を進めた。
悲願の初優勝へ道をつなげた。0-1で迎えた後半アディショナルタイム。ベンチのメンバーにも焦りが広がり、誰もが明治大の負けを覚悟した。そんな中、「僕自身は絶対にワンチャンスくると思っていた」と丹羽。岸本英陣が頭で競ったこぼれ球を「あとは決めるだけだった」(丹羽)と、冷静に右足で押し込んだ。丹羽の地元は大阪。家族や友人、恩師が観戦する中で結果を残して見せた。過去3年間は大阪入りのメンバーから外れ、東京で練習していた丹羽。「東京の方で練習に励んでいるメンバーの思いっていうのは一番理解していますし、そういうメンバーの思いも背負ってやることが僕たちの責務」と思いのこもった総理大臣杯初得点。この特別な地でのゴールがチームの窮地を救った。
決定機をモノにできなかった。「東海学園さんが中を厚くして守備に徹していたので、なかなか中のスペースもないしこじ開けられなかったかなと思います」(栗田大輔監督)。前半から10本のシュートを放ち積極的な攻めを見せていたが、相手の割り切った守備を崩しきれずゴールを奪えなかった。そして75分には先制点を決められ苦しい展開に。しかし「連続失点しないことが大事だった」と服部。失点を1に抑えられたことは大きかった。迎えたPK戦では5人全員が決め、守護神服部が相手の3本目を見事に止め勝利をつかんだ。「チームの普段の行いをピッチ内外で徹底していたことが試合に出ていたのかなと思います」(服部)。明治大のここぞというときの力強さを見せつけた。
次戦の相手は大阪体育大。大阪体育大は2回戦で関東学院大に4-0で勝利し、勢いに乗っている。明治大は、柴戸海が今試合でレッドカードを提示されたため次戦は出場できず、MFの要を失うことに。けれども負ければ即終わりのトーナメント戦。下を向いてはいられない。「1回戦、2回戦と失点してしまっているので無失点でなおかつ自分たちの攻撃的なサッカーができるように」(服部)。初優勝へ向け、大応援団が詰めかける地元パワーに屈せず3回戦も勝ちにいく。
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