武藤友樹(17番)のチーム2点目を喜ぶ法政大の選手たち [写真]=内藤悠史
平成28年度 第65回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の1回戦が7日に各地で行われ、江戸川陸上競技場の第二試合では法政大学(関東第5代表)と高知大学(四国第1代表)が対戦した。
関東1部リーグ復帰2年目を5位で終え、9年ぶり28回目のインカレ出場権を掴んだ法政大と、23大会連続出場を果たした高知大の一戦。立ち上がりから法政大が攻勢をかけたが、試合の趨勢を大きく左右するプレーが16分に起きた。相手の最終ラインの背後へ飛んだルーズボールを確保したFWディサロ燦シルヴァーノが力強いドリブルで突進。ペナルティーエリア内に差し掛かったところで高知大DF山下裕司に倒され、PKとなった。山下はレッドカードで一発退場に。キッカーを務めたDF柳沢拓希が冷静に決め、法政大が先制に成功した。
リードを奪い、数的優位にも立った法政大。以降もボール支配率を高めて主導権を握り、チャンスを作り出していく。34分にはFW鈴木歩のポストプレーからディサロがスルーパス。フリーでボールを持ったMF武藤友樹がペナルティーエリア右角からシュートを決め、リードを広げた。前半は2-0で終了した。
後半も法政大は攻撃の手を緩めない。51分には鈴木がダイビングヘッドを決めて3点目。長山一也監督は「(後半の)開始15分で3つ目を取って、試合を終わらせようと。それをしっかりとやってくれた」と振り返っている。74分には左サイドのクロスからディサロがシュートを狙い、こぼれ球を拾ったMF黒崎隼人が右足シュートを決めて4-0とリードを広げた。さらに78分にはディサロ、後半アディショナルタイムには途中出場のFW高田一輝が押し込んで加点した。
試合は6-0で終了。法政大がゴールラッシュを見せ、圧勝で初戦を突破した。2回戦は10日、大阪体育大学(関西第3代表)との対戦。高知大は2年連続の初戦突破とはならなかった。
【得点者】
1-0 17分 柳沢拓希(PK)(法政大学)
2-0 34分 武藤友樹(法政大学)
3-0 51分 鈴木歩(法政大学)
4-0 74分 黒崎隼人(法政大学)
5-0 78分 ディサロ燦シルヴァーノ(法政大学)
6-0 90+2分 高田一輝(法政大学)
取材・文=内藤悠史
By サッカーキング編集部
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