平成28年度 第65回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の2回戦が10日に各地で行われ、町田市立陸上競技場の第一試合では法政大学(関東第5代表)と大阪体育大学(関西第3代表)が対戦した。
関東1部リーグ復帰2年目を5位で終え、9年ぶり28回目のインカレ出場権を掴んだ法政大。7日の一回戦では高知大学に6-0と圧勝し、2回戦へ駒を進めた。対する大阪体育大は4年連続19回目のインカレ出場。今大会では3年ぶりの優勝を目指す。
序盤から優勢に試合を進めたのは大阪体育大だった。13分、クロスボールに合わせたMF池上丈二のゴールで均衡を破る。そして5分後には、カウンターから敵陣を抜け出し、最後はPKを獲得。池上が冷静にゴール右隅へ決め、2-0とした。
2点ビハインドを負った法政大は、FWディサロ燦シルヴァーノが最終ラインの背後を突く動きで反撃を期すが、なかなかシュートまで持ち込めない。前半終了間際、右CKからDF山田将之(FC東京加入内定)が打点の高いヘディングシュートを枠に飛ばしたが、ゴールライン上で相手DFにクリアされて得点とはならなかった。前半は2-0、大阪体育大のリードで終了した。
後半開始時から、法政大はDF永戸勝也(ベガルタ仙台加入内定)とMF黒柳駿を投入して打開を図る。しかし、球際の競り合いで上回る大阪体育大が徐々に相手を押し込んでいった。そして52分、敵陣でのボール奪取から左サイド深くまで突破し、FW大田賢生がマイナスのクロス。ゴール前に詰めていたFW古城優が押し込み、3-0とリードを広げた。
以降も攻撃の手を緩めない大阪体育大は、59分にMF後藤虹介がクロスバー直撃の強烈なミドルシュートを放つなど、追加点を狙っていく。法政大はボールポゼッション率を高めて反撃を期すが、決定機を作るには至らず。終盤は大阪体育大がカウンターから相手の背後を取り、4点目のチャンスを迎える場面が増えた。
試合は3-0で終了。大阪体育大学が快勝し、ベスト8進出を決めた。12日の準々決勝では、町田市立陸上競技場の第二試合で明治大学と九州共立大学の勝者と対戦する。
【得点者】
0-1 13分 池上丈二(大阪体育大学)
0-2 19分 池上丈二(PK)(大阪体育大学)
0-3 52分 古城優(大阪体育大学)
取材・文=内藤悠史
By サッカーキング編集部
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