先制点を決めた聖和学園の大八木 [写真]=瀬藤直美
第95回全国高校サッカー選手権大会2回戦が1月2日に各地で行われ、NACK5スタジアム大宮では聖和学園(宮城)と徳島市立(徳島)が対戦した。
1回戦では海星(三重)に2-0と快勝した聖和学園。一方の徳島市立は帝京長岡(新潟)とのPK戦を5-4で制し、2回戦へと駒を進めてきた。
試合はポゼッションサッカーを主体とする聖和学園が立ち上がりから押し込む展開が続く。5分、原科勇我がペナルティーエリア内に進入してシュートを放つも、GKに防がれる。その後も積極的なドリブル突破で相手ゴールに襲いかかるが、集中力を高く保った徳島市立のディフェンス陣が立ちはだかり、得点には至らない。
24分には徳島市立がチャンスを迎える。GKからのロングボールに抜け出した郡紘平が左足シュートを放つも、わずかにゴール右へ。前半終了間際には聖和学園に決定機が訪れる。中央からのスルーパスを右サイドで受けた原科がドリブルからシュート。しかし、ここは徳島市立DF上野謙太朗が体を張ってブロック。両チームともスコアレスのまま前半を折り返した。
後半に入り、試合が動いたのは41分。相手のミスからボールを奪った聖和学園の大八木隆斗が、一度DFに防がれたこぼれ球に反応。シュートはGKにセーブされたが、再び起き上がって押し込み、聖和学園が先制した。
勢いに乗る聖和学園は44分、尾野からの浮き球のパスに抜け出した原科が右サイドからシュートを放つも、これはゴールネットの右外へ。決定機を外すと、直後の45分、徳島市立が反撃に出る。左サイドからのパスを中央で受けた郡がミドルシュート。これがゴール左隅に収まり、徳島市立が同点に追いつく。
その後は一進一退の攻防が続いたが、両チームともに決めきれず、1-1のままタイムアップ。勝負はPK戦に突入した。
両チーム2人ずつが成功して迎えた3人目、徳島市立のキッカー上野のシュートを聖和学園GK吉田龍生がセーブ。徳島市立は続く4人目の橋本日向もキックがクロスバーを直撃し失敗してしまう。対する聖和学園は4人目の尾野まで全員が成功。4-2でPK戦を制し、3回戦へと駒を進めた。
By サッカーキング編集部
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