流通経済大が3年ぶり2回目のインカレ制覇を果たした [写真]=内藤悠史
平成29年度 第66回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)決勝が24日に行われ、浦和駒場スタジアムで流通経済大学(関東第3代表)と法政大学(関東第5代表/総理大臣杯優勝)が対戦した。
3年ぶりの優勝を目指す流通経済大は、2回戦から3試合連続で1点差勝利を収めて決勝へ進出。準決勝では東京国際大学(関東第6代表)を2-1と延長戦の末に破った。決勝の先発メンバーにはGK新井栄聡(4年/清水エスパルス加入泣いて)やMF守田英正(4年/川崎フロンターレ加入内定)、FWジャーメイン良(4年/ベガルタ仙台加入内定)らが名を連ねた。
対する法政大は総理大臣杯との2冠を狙う。2回戦から2試合連続で2得点を挙げて勝ち進むと、準決勝では関西大学とのPK戦を制して決勝へ駒を進めた。先発メンバーには、DF武藤友樹(4年/松本山雅FC加入内定)やFWディサロ燦シルヴァーノ(3年)らが名を連ねている。
均衡を破ったのは流通経済大だった。15分、FW立花歩夢(4年)が左サイドでボールを持ち、スピードを上げて縦へ突破。ペナルティーエリア左側、角度のないところから強烈な左足シュートでニアサイドを射抜いた。法政大も反撃に転じたが、1-0でハーフタイムを迎えた。
1点ビハインドで後半を迎えた法政大は51分、早くも1枚目の交代カードを切る。U-20日本代表FW上田綺世(1年)を投入して反撃を図ると、2分後に同点ゴールが生まれた。右CKがファーサイドへ流れ、敵陣左サイド深くでボールを収めたMF青柳燎汰(4年)がクロスを上げる。ペナルティーエリア内での競り合いからDF加藤威吹樹(2年)が打点の高いヘディングシュートを放ち、左ポストに当たったボールをGK新井が弾き出したものの、ゴールラインを割っていたとの判定で得点が認められた。
1-1の同点となり、流通経済大はMF渡邉新太(4年/アルビレックス新潟加入内定)やFW宮津祥太(4年)を投入。攻撃陣を活性化して勝ち越しを狙う。対する法政大は途中出場のFW上田が負傷交代のアクシデント。FW松澤彰(2年)がピッチに立った。
次の得点は流通経済大のものだった。67分、中盤でプレスをかけてボールを奪い、カウンターを仕掛ける。MF渡邉のパスを受けたMF新垣貴之(3年)がペナルティーエリア右側からドリブルでカットイン。左足シュートをゴール右隅へ決め、2-1と勝ち越しに成功した。再びビハインドを負った法政大は失点直後、MF大西遼太郎(2年)が2枚目の警告で退場。数的不利に陥った。
さらに79分、流通経済大はFW宮津がペナルティーエリア左側を縦へ突破。相手DFのタックルで阻まれたが、主審のホイッスルでPKが与えられた。MF渡邉がゴール左隅へ冷静に決め、3-1とリードを広げた。そして後半アディショナルタイムにもMF新垣がペナルティーエリア左側から強烈なシュートをゴール右隅へ決め、勝利を決定付けた。
流通経済大はアディショナルタイム4分にもFW宮津がこぼれ球に反応して押し込み、5得点目を記録。5-1で法政大を破り、3年ぶり2回目のインカレ制覇を果たした。
【得点者】
1-0 15分 立花歩夢(流通経済大学)
1-1 53分 加藤威吹樹(法政大学)
2-1 67分 新垣貴之(流通経済大学)
3-1 80分 渡邉新太(PK)(流通経済大学)
4-1 90+1分 新垣貴之(流通経済大学)
5-1 90+5分 宮津祥太(流通経済大学)
取材・文=内藤悠史
By サッカーキング編集部
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