明治大が開幕戦で筑波大に快勝した [写真]=内藤悠史
JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦1部 第1節が7日に行われ、味の素フィールド西が丘では昨季王者・筑波大学と一昨季の覇者・明治大学が対戦。他10チームに先駆けて、オープニングマッチに臨んだ。
筑波大は主将DF小笠原佳祐(4年)が右サイドバックに入り、DF鈴木大誠(4年)とDF山川哲史(3年)がセンターバックコンビを形成。MF鈴木徳真(4年)はトップ下の位置で先発した。FW中野誠也(現・ジュビロ磐田)が抜けた前線では、MF長澤皓祐(4年)が1トップを務める。対する明治大は新主将のDF岩武克弥(4年)がセンターバックに入り、ボランチはMF小野雅史(4年)とMF安部柊斗(3年)がコンビを組む。
立ち上がりから攻勢をかけたのは明治大。MF森下龍矢(3年)が強烈なミドルシュートでゴールを脅かすなど、前線で起点を作れずにいた筑波大を押し込んでいった。MF森下はスピード豊かな突破で推進力となり、カウンターでも筑波大の脅威となっていた。
だが、均衡を破ったのは筑波大だった。20分、ペナルティーエリア手前でパスを受けたMF渡邊陽(2年)が切り返しでマークを外し、右足を一閃。鮮やかなコントロールショットがゴール右隅へ決まった。昨季後半から存在感を放っている2年生ボランチのオープニングゴールで、王者が先制に成功した。
1点リードを得た筑波大は次第にボールポゼッション率を高めていったものの、パスミスも多く、主導権を握るには至らない。ビハインドを負った明治大は機を見たカウンターでチャンスを作り出し、同点ゴールを目指した。そして32分、ペナルティーエリア内でのパス交換からエリア右側で前を向いたMF渡辺悠雅(4年)が流し込み、スコアは1-1となった。
同点で迎えた後半、立ち上がりに明治大がたたみ掛ける。まずは48分、左サイドからのクロスをペナルティーエリア右側のMF中村健人(3年)が折り返すと、クリアを試みた筑波大DF鈴木大のオウンゴールを誘発。幸運な形で逆転に成功すると、53分にはスルーパスに抜け出したFW村田航一(4年)が豪快に決めて3-1とリードを広げた。
連続失点で2点を追う形となった筑波大は63分、FW窪田翔(2年)を投入し、MF長澤とMF鈴木徳を1列ずつ下げて巻き返しを図る。しかし74分、明治大はMF渡辺の右CKに反応したDF袴田裕太郎(4年)が打点の高いヘディングシュートを決め、4点目。セットプレーからの得点で勝利を決定付けた。
試合は4-1で終了。明治大が会心のゴールラッシュで王者を破り、好スタートを切った。次節は14日、11時30分キックオフの第1試合で流通経済大学と対戦する。一方、大量失点で黒星スタートとなった筑波大は次節、14日14時キックオフの一戦で早稲田大学と激突。両試合は味の素フィールド西が丘にて開催される。
【得点者】
1-0 20分 渡邊陽(筑波大学)
1-1 32分 渡辺悠雅(明治大学)
1-2 48分 オウンゴール(鈴木大誠、筑波大学)
1-3 53分 村田航一(明治大学)
1-4 74分 袴田裕太郎(明治大学)
取材・文=内藤悠史
By サッカーキング編集部
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