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【インタビュー】大ケガを乗り越え再びピッチへ! 宮市亮が2023年を「ケガなく駆け抜けられた要因」に迫る

2024.01.29

 宮市亮にとってキャリア3度目となった前十字靭帯断裂。2023年5月、長いリハビリ期間を経て、宮市は再びピッチに立った。以降は一度も離脱することなく試合に出場し続け、「ケガなくシーズンを終えることができて、今は心からホッとしています」と振り返る。

 家族、チーム、ファン・サポーターの支えや後押しに加え、宮市の戦列復帰を支えたのはスポンサーシップを締結するZAMSTザムスト)の製品だ。「復帰をかけて臨んだ」2023年、宮市が「ケガなく駆け抜けられた要因」について語ってくれた。

取材・文=舩木渉

――右ひざの前十字靭帯断裂という大ケガから復帰し、無事にシーズンを終えました。2023年は宮市選手にとってどんな1年でしたか?
宮市 復帰をかけて臨んだシーズンで、個人的にもすごく大事な1年だと思っていました。1年前は「本当に復帰できるのだろうか?」という不安を抱えながらリハビリをしていましたけど、こうしてケガなくシーズンを終えることができて、今は心からホッとしています。

――5月24日に行われたYBCルヴァンカップのグループステージ第5節・北海道コンサドーレ札幌戦の82分に途中出場して公式戦復帰を果たしました。タッチラインをまたいだ瞬間のことを思い出せますか?
宮市 やっぱり忘れられないですね。試合に入っていくまでのルーティーンや名前を呼ばれてベンチから出ていく時のドキドキ感など、いろいろなものを一気に思い出して、「ようやく戻ってきたな」という想いでした。

[写真]=野口岳彦

――復帰までの過程でZAMSTのひざ用サポーター『ZK-PROTECT』と『ZK-MOTION』を活用していたとお聞きしました。それぞれどのような場面で使用し、どういった効果を感じましたか?
宮市 ケガをしたばかりで、まだひざが不安定な時に『ZK-PROTECT』を愛用していました。『ZK-PROTECT』を着けることでひざが安定して、前十字靭帯を断裂した際に感じるぐらつきがかなり軽減されたので、本当に助かりました。手術をした直後は足を1歩踏み出すのも不安なくらいでしたからね。『ZK-MOTION』はプレシーズンのキャンプ中の宿舎内や日常生活でも重宝しました。プレー中に着けていても動きが制限されることはなかったですし、ボールをコントロールする、蹴る、走るなど全ての動作をスムーズにこなすことができました。ケガを治す過程では、メンタル面の安定も非常に大事になります。不安を抱えながらリハビリをしたり、日常生活を送ったりすることで感じるストレスを『ZK-PROTECT』と『ZK-MOTION』は大幅に軽減してくれます。これら2つの製品には本当にたくさん助けてもらいました。

――復帰5戦目だった6月10日の柏レイソル戦(J1第17節/◯4-3)で後半アディショナルタイムに劇的な逆転ゴールを挙げました。完全復活を印象づける宮市選手のゴールが決まり、日産スタジアムが文字通り「震えた」あの瞬間の雰囲気は忘れられません。
宮市 僕が出場した時点(79分)では1点を追いかける状況だったので、何とか流れを変えたいという思いでピッチに入りました。アディショナルタイムに入ってから(アンデルソン・)ロペスのゴールで3-3に追いついたので、僕たちは諦めずにもう1点を取りにいきました。そうしたら本当にいい形で僕の目の前にボールが転がってきてくれて、ゴールに蹴り込んだ感じでしたね。ああやって相手2人に当たってゴールに吸い込まれていくようなシュートは、今まで決めたことがなかった。まるでスローモーションのようでした。あの一瞬にみんなの想いが乗ってゴールになったんだなと感じました。

――宮市選手がシュートを打ったら観客の声援が一瞬静まりかえりました。そして、ゴールが決まった瞬間に爆発のような歓声が聞こえてきて、日産スタジアムが揺れたんです。宮市選手はスタンドの方に走っていき、チームメイトやスタッフにもみくちゃにされていましたね。
宮市 ファン・サポーターがスタンドで待ってくれている光景、一緒に戦っていたチームメイトたちやスタッフの皆さんが駆け寄ってきてくれている姿……。あの瞬間は忘れられません。リハビリで階段を上り下りしていた時には誰もいなかった日産スタジアムのスタンドにたくさんのファン・サポーターの方々が集まってくれて、僕のゴールを喜んで歓声を聞かせてくれる。改めてリハビリを頑張ってきて良かったと感じました。

[写真]=野口岳彦

――5月下旬に実戦復帰を果たしてからは、一度も離脱することなく試合に出続けることができました。どんなことに気をつけながら日頃のケアやケガの予防をしていたのでしょうか。
宮市 リハビリ中にやっていたことを欠かさずにやり続けながらも、試合に出始めてからはマッサージやリカバリーにはすごく気を遣っていました。復帰前とは違うところをケアする必要も出てくるので。結果的にケガなくシーズンを終えられたのは本当に良かったです。

――日頃のケアやリカバリーへの意識や実際の取り組みは、ヨーロッパでプレーしていた頃と変わっていますか?
宮市 変わりましたね。僕の場合は足首の可動域の狭さや不安定さがひざのケガの遠因にもなっていたことがわかったので、特に足首を重点的にケアするようになりました。そして、筋力を落とさないことも意識しています。リハビリ中は筋力が落ちて苦しんだことが多かったので、今の状態を維持するために日頃からトレーニングしています。

――以前、スパイクの中に入れているインソールも足首のケガ予防に役立っているとお聞きしました。
宮市 ZAMSTのサッカー専用スポーツインソール『Footcraft FOOTBALL STYLE』は、まさに今シーズンをケガなく駆け抜けられた要因の一つです。先ほども話した通り、人並み以上に足首を捻ることが多くて悩んでいたんですけど『Footcraft FOOTBALL STYLE』を使い始めてからは一度も捻っていないんですよ。今は『Footcraft FOOTBALL STYLE』なしではサッカーができないくらいになっています。

――『Footcraft FOOTBALL STYLE』にはどういった特徴や魅力があるのでしょうか。
宮市 スパイクに入れて履いてもらえばすぐにわかると思うんですけど、足がスパイクの中ですごく安定するんです。「インソールでこんなに変わるんだ!」と驚くくらい、履き心地が良くなりました。そして、『Footcraft FOOTBALL STYLE』で特に気に入っている部分は、スパイクと足をくっつける接着剤のようなグリップ力と素材感です。どんなソックスを履いていてもスパイクの中で足が滑らないですし、かかとの安定感があります。スパイクを履いた時にかかとがズレないというのは自分の中で大事なポイントなので、すごく助かっています。自分の足に合った形のインソールを選べるのもいいですし、ステップを切りやすい、ターンしやすいといったプレーの変化もすぐにわかるので、誰にでもおすすめできる製品です。

――宮市選手に限らず、足首に問題を抱えている選手は少なくありません。さらなるケガを予防するためにZAMSTの『FILMISTA ANKLE』のようなサポーターを使うのも効果的なのではないかと思います。
宮市 現在は使用していないんですけど、過去に『FILMISTA ANKLE』を使っていました。僕はすごく捻挫が多い選手だったんですよね。ただ、学生となるとテーピングを巻くには時間もお金もかかるし、巻き方もわからなかった。よく足を捻るけど、どうすればいいのか…と悩んでいた時に出会ったのがZAMSTの製品でした。足首が安定していないと、その代償がひざや股関節にきてしまいます。もちろん自分で意識的に補強のためのトレーニングをするのも大事ですけど、自分に合ったサポーターの力を借りながらケアしていくのも非常に効果的です。僕にとっても思い入れのある製品ですし、『FILMISTA ANKLE』のようなサポーターがあると簡単に足首のケガを予防できると思います。足首に不安がある選手だけでなく、僕のように足が速くて相手からタックルを受けやすい選手にもピッタリな製品です。

[写真]=野口岳彦

――もう一つ、ずっと気になっていたことがあって。試合後の取材中、スーツのパンツの裾からカーフスリーブがチラッと見えるんですよ。
宮市 確かにスーツの下にZAMSTのふくらはぎ用コンプレッションスリーブ『カーフスリーブ』を着けています。パンツをめくってもらったら出てきますよ(笑)。試合が終わって着替える時にすぐカーフスリーブを着けて、そのままリカバリーを始めます。僕はふくらはぎに疲労が溜まりやすいタイプなので、カーフスリーブで圧をかけて血行を良くして、できるだけ早く回復できるように取り組んでいます。実は試合中もソックスの下に着けていて、足の攣り予防にすごく役立っています。移動中、試合中、試合後だけでなく、日常生活も含めてどんな時にでも使える製品ですし、カーフスリーブにはシーズンを通してメンタル的にもすごく助けてもらいました。

――ZAMSTの製品の力も借りながら復帰し、1シーズン戦うことができました。これからのビジョンや目標を教えてください。
宮市 長期離脱をしてしまうと、復帰するだけでなく元のフォームに戻すのにも時間がかかってしまいます。けど、終盤にかけて右肩上がりの状態でシーズンを終えられたので、来シーズン以降の自分にはすごく期待しています。より強く、より速く。そして、1秒でも長くピッチに立つことが僕にとって何よりの喜びなので、1日1日を大事にして、あまり先を見ずに目の前の自分のやれることに集中して取り組んでいきたいですね。来シーズンは始動日からみんなと一緒にトレーニングできるのも、自分にとっては大きいと思います。これからはどんどん上がっていくしかない。復帰後にしっかりとプレー時間を得られて、いい状態でシーズンに入れるアドバンテージを生かして、開幕から最後までケガなく駆け抜けたいと思います。

――最後に、未来ある若い選手や今まさにケガに悩んでいる選手たち、生涯スポーツとしてサッカーを楽しんでいこうとしている人たちに向けて、ケガ予防やパフォーマンス向上のためのアドバイスをいただけないでしょうか。
宮市 ケガをしてしまうとメンタル的にも落ち込むし、逃げ出したくなってしまう。僕もそうでした。アドバイスになるかわからないですけど、防ぎようのないケガもあるし、時間が解決してくれることもあります。そして、どんなに苦しいことでもしっかりと起こってしまったことを受け入れて、自分の中で消化して、前を向いて進んでいくことが大事だと思います。痛みを乗り越えるには、その痛みを受け入れるしか術はないのかなと。僕も何度も苦しい、悔しい想いをしましたけど、その都度自分と向き合って、ケガを受け入れて「また頑張ろう」とポジティブに切り替えてやってきました。とはいえ、自分1人では難しいこともあります。そういう時は周りで支えてくれる人たち言葉や想い、サポートしてくれる製品、自分がポジティブになれるような考え方など、いろいろなものの力を借りながら乗り越えていってほしいと思います。自分もたくさんの人々の力に助けてもらって復帰できたので、今度はみなさんにポジティブにサッカーを楽しんでもらえるようなプレーをピッチ上で見せて、恩返ししていきたいと思います。

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