文・写真=安藤隆人
夏の風物詩、インターハイが間近に迫ってきた。今年は8月2日から9日まで兵庫県で開催。真夏の王者をかけた決戦を前に、“ユース教授” 安藤隆人氏が出場全55校を紹介する。
【北海道・東北】旭川実業(北海道第2)3年ぶり4回目
「北海道のサッカーを変えたい」。富居徹雄監督はこの一心で、旭川実業をポゼッションスタイルのサッカーに仕立て、全国レベルのチームに育て上げた。186センチの長身FW荒川勇気(3年)をターゲットに、トップ下の汐見颯(3年)、右MFの石井陸(2年)を軸にしたアタッカーが、果敢な裏への飛び出しで攻撃に厚みをもたらす。
ポイントとなるのが、伊川拓(3年)と伊藤和稀(2年)のダブルボランチ。彼らの機転の利いたパスやドリブルの質がチームの調子のバロメーターとなる。さらに期待の1年生がおり、彼らがブレイクすれば、さらに面白いチームになるだろう。
【北海道・東北】盛岡商(岩手)2年連続23回目
岩手と言えば、盛岡商と遠野の2強が毎年熾烈な代表権争いを繰り広げる。今年も新人戦決勝で激突し、盛岡商が1-0で勝利。そして今予選でも決勝でぶつかり、3-2と盛岡商が再び接戦をものにした。
決勝でロングシュートを決めたMF渡邊翔(3年)が軸となるが、昨年1年生ながらレギュラーとして君臨したCB谷地朝日(2年)、レフティーのDF腹子直哉(2年)を筆頭に、MF吉田陸(2年)と2年生にタレントが揃っており、勢いに乗れば手が付けられなくなる力を持っている。主なOBは山本脩斗(鹿島)と藤村慶太(仙台)。