文・写真=安藤隆人
夏の風物詩、インターハイが間近に迫ってきた。今年は8月2日から9日まで兵庫県で開催。真夏の王者をかけた決戦を前に、“ユース教授” 安藤隆人氏が出場全55校を紹介する。
【北海道・東北】青森山田(青森)16年連続19回目
選手権予選18連覇、そしてインターハイ予選16連覇。もはや青森では敵無しの強豪は、ユース年代最高峰のリーグである、高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグにスタートから5年連続で参戦し、今年も第6節終了時点で5位と好位置につけている。今年のチームも他チームがうらやむほどのタレント揃い。U-18日本代表のGK廣末陸(2年)、プロのスカウトが熱視線を送る188センチの大型センターバック常田克人(3年)、今年1月に東京ヴェルディユースからやってきたFW神谷優太(3年)は、今大会の目玉選手だ。
そして、今年のチームでぜひ注目して欲しいのが、全国でもナンバーワンとも言える右サイドバック原山海里(3年)のロングスローだ。ファーサイドまで軽く届き、スピードもクロス並のボールは、すべての敵陣のスローインをCKと同じ威力に変えてしまう。今、日本代表ではOBの柴崎岳(鹿島)が躍進しており、より上を目指しているだけに、この偉大なOBを、全国優勝という形でさらに後押しをしたいところだ。
【北海道・東北】羽黒(山形)3年ぶり7回目
3年ぶり7回目の出場となった羽黒。前回出場時は初戦で星稜を下し、波乱を起こすと、3回戦では尚志を下して、ベスト8進出を果たした。今年のチームはFW伊藤瀬七(3年)とFW百瀬豪(3年)の強力コンビが軸となり、今予選では決勝でライバル・山形中央を3-2で退けて、代表権を手にした。
指揮を執るのは、現役時代は名門・滝川第二高、国士館大でプレーし、ジェフユナイテッド市原、モンテディオ山形でプレーした、元Jリーガーの本街直樹監督。チームを全国レベルに引き上げた本街監督と、ブラジル出身のジェロニモ・バスケスコーチのタッグで、3年前のベスト8以上を狙う。