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ユース教授のインターハイ2015全校紹介 vol.8【市立船橋、桐生第一】

2015.07.13

文・写真=安藤隆人

 夏の風物詩、インターハイが間近に迫ってきた。今年は8月2日から9日まで兵庫県で開催。真夏の王者をかけた決戦を前に、“ユース教授安藤隆人氏が出場全55校を紹介する。

【関東】市立船橋(千葉第2)3年連続25回目

 間違いなく今大会の優勝候補筆頭だ。プレミアリーグイーストでは第6節終了時点で4勝2分の負け無しの2位。インターハイ予選こそ決勝で流通経済大柏に敗れたが、これはもう全国大会の決勝と言っていいカード。現に2年前の福岡インターハイでは決勝でぶつかり合い、FW石田雅俊とDF磐瀬剛(現在はともに京都サンガF.C.)を擁した市船が優勝を手にしている。

 今年のチームは、FW永藤歩(3年)、高宇洋(2年)の縦関係の2トップが攻撃の看板となっている。ボランチの椎橋慧也(3年)、センターバック杉岡大暉(2年)と、センターラインに軸となる選手がおり、さらにサイドは個性的な選手を揃える。MFは正確なキックを操る左の工藤友暉(3年)、推進力のある右の西羽拓(2年)、サイドバックは攻撃力のある左の古屋誠志郎(3年)と右の真瀬拓海(2年)が配置され、両サイドから鋭い攻撃を見せる。目標はズバリ2年ぶりの優勝。「常に『市船プライド』を持ち続けている」(朝岡隆蔵監督)。泣く子も黙る名門中の名門に油断と慢心という言葉はない。

【関東】桐生第一(群馬)8年ぶり3回目

 快進撃の予兆はあった。1月の新人戦では準決勝で前橋商を、決勝で選手権準優勝の前橋育英を破って優勝。センターバック一宮憲太(3年)、田沼和樹(2年)、ボランチの井上翔太(3年)、島田祐輔(3年)、FW今泉祐哉(3年)、滝沢昴司(3年)など、センターラインが強固なチームは、この結果で自信を掴むことができた。勢いがついた彼らは、今予選でも準決勝で前橋商を1-0、決勝では前橋育英を2-0で下し、8年ぶり3回目のインターハイ出場を手にした。

 今予選は4試合を戦って無失点と、守備が安定し、攻撃陣も毎試合得点としっかりと結果を残した。中でも滝沢昴司とMF滝沢和司(3年)の双子の兄弟のコンビネーションは一見の価値あり。全国でもこの安定感を披露して、昨年の前橋育英の成績(ベスト4)以上を狙う。ちなみにOBにはリオ五輪予選に挑むU-22日本代表FW鈴木武蔵(アルビレックス新潟)がおり、女優の篠原涼子の出身校でもある。

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