文・写真=森田将義
全国の注目16校が一同に会する「第8回アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SUMMER」は18日に大会2日目を開催。予選リーグの最終節と4グループの順位に応じて、カテゴリー分けされる決勝リーグの第1節を行った。
グループAを勝ち抜いたのは湯本(福島)。「今年は、攻撃のタレントがいるので、全国大会を狙っている」という小林幸大監督の意気込みどおり、初日を1勝1分で終えると、この日も一条(奈良)に1-0で勝利し、1位リーグに進んだ。
グループBは神奈川県でも屈指の進学校である湘南が力を発揮。DF高木聡太、FW高田健史など縦のラインに身体能力に秀でた選手をそろえ、迫力のある攻撃を展開。首位通過を懸けて挑んだ徳島商業戦では、3点ビハインドをひっくり返して、逆転勝ちを収めると、決勝リーグの初戦となった湯本戦でも3発を奪って、栄冠に近づいた。一方、予選リーグを無敗で終えた徳島商業だが、松下洋平監督は「センターバックの福本駿など2年生がしっかりしてきたし、12番目以降の選手が計算できるようになってきた」と今大会での収穫を口にした。
初日を終え、2位だった浦和東(埼玉)は予選リーグの3戦目で、首位の宮崎日大(宮崎)と対戦。1失点したものの、後半は「守備陣ががんばってくれた」(鈴木豊監督)とMF前田椋介を中心とした連続攻撃を耐えて、攻撃に転じるとFW境田悠央ら攻撃陣がチャンスきっちりモノにし、3-1で勝利を収めた。グループCの首位として挑んだ決勝リーグでも、大阪の実力校、阪南大高相手に接戦を演じ、結果は引き分けに。鈴木監督が「これまでは良いところまで行きながら、最後に粘れず連続失点が続いていた。それが今大会では粘り強さが出てきたし、カウンターで得点という形もできてきた」と評したように成長を示すには十分な大会だったと言える。
また、初日に続いて、3つの新色が発売された『アンダーアーマー』のスパイク『クラッチフィット』の試し履き会も実施。ホワイトを試した徳島商業のFW鎌田冬弥は「最初はちょっと、きついかなと思ったけど、素材が柔らかくすぐになじんだ。フィットするけど、伸び縮みするので靴下を履いているような感覚。ドリブルやボールをキックする際の違和感がないので蹴りやすい」と好感触を得た様子。宮崎日大のDF上本英司も「足の形にフィットするので、すごく良い。DFは最初の一歩目が大事なので、踏ん張りが効くのは大きい」と口にした。大会最終日となる19日は決勝リーグの残り2試合を開催。勝利を収め、夏の良き思い出を作るのはどのチームになるか見逃せない。