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無失点Vを支えた札幌大谷GK坂桂輔「フットサルで一対一の対応を吸収できた」

2015.10.26

文・写真=吉田太郎

 第94回全国高校サッカー選手権大会北海道予選は札幌大谷高校が全4試合無失点で制した。準決勝ではFW福原昭太とFWンダウ・ターラの強力2トップを擁した札幌創成高校を封じこみ、決勝では古豪復活を目指した北海高校をシュート1本に抑えて完封勝利。その堅守の中心にいたのがU-18フットサル日本代表候補のGK坂桂輔だ。

 一対一の反応の良さとクロスに飛びこんでくる相手との接触にも動じない勇気と体の強さが特長。そして自信を持っている足元の技術は風雪で難しい環境となった決勝でも発揮された。味方からの球足速いバックパスも難なくコントロールし、相手のプレスをヒラリとかわしてポゼッションするシーンもあった。

 後方からチームにゆとりを持たせ、また、危なげない守りで目標の無失点Vを成し遂げた坂は「(決勝)は雪が降っていたので寒さとの戦いがありましたし、体を冷まさないで集中できるか意識していた。80分間集中して終わることができた」と胸を張った。

 サッカーのナショナルトレセン歴を持つ才能は今年8月の第2回全日本ユース(U-18)フットサル大会で活躍し、9月にはU-18フットサル日本代表候補合宿メンバーに選出された。その合宿ではフットサルを学びながら、至近距離からのシュートセーブなどサッカーに活かすことのできる術も学んだ。「GKは専門的なところがあって普段サッカーをやっている自分にとっては新鮮なものがあった。横の速いボールとかサッカーでは手で行ってしまうけれど、フットサルは基本足で行く。一対一の対応とかいっぱい吸収できた」。フットサルの技術を学んだことによる成長を感じている。

 将来については「卒業後はフットサルをやりたいと思います。スピード感はフットサルは速くて面白い」と明言。Fリーグクラブのテストを受ける予定もある。だが、選手権まではサッカーに集中。フットサル界期待の星は「(札幌大谷は)いつも初戦負けしている。なぜ初戦負けしているかというと失点しているから。一戦一戦大事にやりたい」と全国大会でも無失点を誓った。

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