名門・青森山田で背番号10を背負うMF高橋壱晟 [写真]=吉田太郎
7月27日に広島県で開幕する平成28年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)。予選を勝ち上がった55校の中から今大会の注目選手を紹介する。
MF高橋壱晟(青森山田高校)
Jユース組を含めて、今年の高校生プレーヤーで一番に来シーズンのプロ入りを決めた逸材だ。6月23日にジェフユナイテッド千葉への加入が発表。北の名門のエースは「プロになるためにやっている」という目標を早くも達成した。
高橋は第94回全国高校サッカー選手権大会で得点ランキング2位タイとなる4得点を決めて青森山田高校の4強入りに貢献。今年はFC東京入りを決めたU-19日本代表GK廣末陸や主将のMF住永翔といった下級生時からの主力選手たちとともに、高円宮杯U-18サッカーリーグ2016プレミアリーグEASTで首位争いを演じるチームを引っ張っている。
正確なパス、ゲームメークへの評価が高いが、長身で懐の深いドリブルも持ち味。ライバル校は2列目からドリブル、コンビネーションで持ち込んでのシュートを特に警戒する。
「去年以上に点を取ることを求めていきたい」という本人は今回の県予選でも3戦連発。加えて本人がこだわるのは守備でも違いを生み出すことだ。Jクラブの練習に参加して感じたのは、攻守両方できる選手になることの必要性。「守備の面ではプレスバックしたり、ゴール前に顔を出したり、その中でも攻撃と守備と両方できればと思います」。攻守両面で活躍してチームを11年ぶりの日本一へ導く。
文=吉田太郎
By 吉田太郎