試合後、スタンドへ挨拶をする滝川第二の選手たち [写真]-平山孝志
取材・文=竹中玲央奈(提供:ストライカーデラックス編集部)
「こちらとしては0-0で行きたかったので…。最初の15分、20分での2点が勝負の分かれ目だった」
実践学園の深町公一監督は試合をこう振り返ったが、それは誰の目にも明らかだった。序盤から1対1でのボールの奪い合い、いわゆる“デュエル”が目立つ展開となった中、滝川第二はピッチ上の選手全員が厳しさと激しさを持って実践学園に対応する。特にその中で際立ったのが前向きのボールを奪うという意識だ。相手DFラインや中盤の選手に対して積極果敢にプレスをかけ、幾度もミスを誘っていた。そして、イーブンとなったボールに対しても我先にとボールを拾い、二次攻撃につなげる。防戦一方、とまでは言わないものの、実践学園にとっては苦しい時間帯が続いた。
完全にゲームを掌握した滝川第二は前半12分に右サイドからのスローインから中央にこぼれたボールを主将である稲田丈太郎が左足一閃。ドライブがかかったボールは見事にネットに吸い込まれた。このゴールも、ミドルゾーンにこぼれたボールをいち早く取りに行こうとする意識の高さゆえに生まれたものである。そしてその6分後には上手直人のフィードに抜け出した福嶋一輝が冷静にGKとの1対1を沈めて追加点を記録し、ほぼチャンスを作ることができていなかった実践学園にとって大きなダメージを浴びせ、結果的にこの20分までに奪った2得点によって滝川第二は勝利を収めた。
攻守におけるボールに対する執着心とゴールへダイレクトに向かう姿勢で、滝川第二が実践学園を圧倒したといえるだろう。しかし、松岡徹監督曰く、これはチームの主たる形ではないのだと言う。
「今年のチームはハードワークとか守備がすごいというのではない。ただ、ひとつ言えるのはキャプテンの稲田。自分が言わなくても彼が中心に選手たちをひっぱる。それが今日の結果につながったのだと思う」
自然と激しさを持ってプレーできるチームは強い。主将を中心にひとつにまとまり、序盤から勢いを持って相手陣内に押し込めることができる滝川第二の“勢い”には要注目だ。
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