藤枝順心が2大会ぶり3度目の優勝を果たした [写真]=吉田孝光
第26回全国高等学校女子サッカー選手権大会の決勝が7日に行われ、作陽高校(岡山)と藤枝順心高校(静岡)が対戦した。
初優勝を目指す作陽と、2大会ぶり3度目の優勝を狙う藤枝順心の激突となった決勝。立ち上がりの10分間は藤枝順心が主導権を握ったが、先にチャンスを作ったのは作陽だった。山田優衣が11分と13分にペナルティエリア外左から立て続けに惜しいシュートを放つと、23分には右サイドでFKを獲得。蓮輪真琴が蹴り込んだクロスに牛久保鈴子が完璧なタイミングで合わせたが、ヘディングシュートはGKの正面を突いた。
その後は一進一退の攻防となったが、互いに集中したディフェンスで相手にチャンスを作らせないまま時間が進む。
試合が動いたのは40分だった。藤枝順心が奪ったボールを素早く攻撃につなげ、今田紗良が右サイドからゴール前へスルーパスを通す。これを受けた青木なつみがワントラップから左足で流し込み、藤枝順心が先制に成功した。
リードを得た藤枝順心は45分、大村琴美がハーフウェイライン付近からゴール前へ鋭いボールを蹴り込むと、このボールがフリーになっていた並木千夏に渡る。胸でコントロールした並木がGKとの一対一を制して、貴重な追加点となった。
後半は藤枝順心がうまくボールをつなぎながら時間を使い、作陽に決定機を作らせない。終盤には作陽がサイドからのクロスやCKでゴールを狙ったが、今大会無失点の藤枝順心を崩すことはできず、試合はこのままタイムアップ。2-0で勝利を収めた藤枝順心が2大会ぶり3度目の女王に輝いた。
【得点者】
0-1 40分 青木なつみ(藤枝順心)
0-2 45分 並木千夏(藤枝順心)
By サッカーキング編集部
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