本田監督、過密日程問題に言及「運営最優先ではなく選手最優先で考えてほしい」

流通経済大柏の本田裕一郎監督 [写真]=瀬藤尚美

 第96回全国高校サッカー選手権大会で準優勝となった流通経済大柏の本田裕一郎監督が、今大会で導入された交代枠5名制について会見で言及した。

 本田監督は「前よりは数段いいけど……」と前置きしつつ、「そろそろこの大会を検証して、これが育成につながるのかどうか。18歳以下の育成をどうするのかを考えなければいけない」と問題提起。各年代別の国際大会で優勝を飾ったイングランド代表を引き合いに出し、日本の育成を見直すべきだと語った。

「イングランドが優勝できたのは、いい選手を見つける方法を見つけたこと。そして、指導者の研修を増やしたこと。Jリーグは今年で25年。いろいろ検証していく時期じゃないかなと思います」

 今大会は12月30日に開幕し、決勝戦は1月8日に実施。2回戦と3回戦、準々決勝と準決勝は休みなしで試合が行なわれた。「高体連は“プレーヤーズファースト”を掲げているのだから、運営最優先ではなく選手最優先で考えてほしい。人間の体は24時間開かないと回復しない。皆さんご存知なのに、連戦連戦になっている。そういうのは私たちの時代で終わりにしないといけない。96回の歴史で何を学んだか、何が進化したのかを検証しないといけない」とコメントした。

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