タイ遠征を行っているU-15日本代表は、27日にU-18チョンブリFCと親善試合を行った。
7月20日からタイ遠征を行なっているU-15日本代表。2連勝で迎えた3戦目は、タイ国内全国大会で何度も優勝している強豪、U-18チョンブリFCに挑んだ。
日本は開始1分に失点したものの、10分、カウンターからMF菅原由勢のパスに抜けだしたFW中村敬斗が同点ゴールを奪い、試合を振り出しに戻す。18分に再び失点しリードを許したが、その後しばらく続いた劣勢の時間帯をGK谷晃生のファインプレーなどで乗りきった。
後半に入ると、一転して攻撃陣が爆発。63分、途中出場のFW久保建英選手がサイドから中央に入ったパスを受け、ディフェンスをかわして右足で流し込み同点に追いつく。82分にはFW宮代大聖選手が右サイドから強引にシュートを突き刺し、逆転に成功。アディショナルタイムには、ゴール前での間接FKから瀬古歩夢が豪快にダメ押し点を奪い、4-2で勝利。タイ遠征3連勝を飾った。
個人技から同点ゴールを決めた久保は、JFAの公式サイトをとおして「勝てたことは良かったが、内容的に課題も多く、チーム全体でまだまだ改善できることが多く見つかった」とコメント。「フィジカル面で勝る相手にどのようにドリブルを仕掛けるか、今後の課題であり、もっと上手くなりたいポイント。どんな相手からも得点できるようにトレーニングしたい」と課題も挙げている。
また、4点目を奪った瀬古は「個人としては、トレーニングで学んだリズムあるパスや相手より内側に入りインターセプトすることはできたと思うが、相手にパスを奪われてしまうなどプレー1つと1つの質は改善する必要があると感じた」と話し、菅原は「今回の遠征で、普段経験できない環境やピッチコンディション、レフェリングの中でAFC U-16選手権予選を想定した戦いがどうできるか、日々学んでいる」とコメント。それぞれが今回の遠征をとおして、多くの収穫を得ているようだ。
なお、U-15日本代表のタイ遠征は29日までで、最終日にはU-18SCGムアントン・ユナイテッドと親善試合を行う。
【スコア】
U-15日本代表 4-2 U-18チョンブリFC
【得点者】
0-1 1分 失点(U-18チョンブリFC)
1-1 10分 中村敬斗(日本)
1-2 18分 失点(U-18チョンブリFC)
2-2 63分 久保建英(日本)
3-2 81分 宮代大聖(日本)
4-2 90+1分 瀬古歩夢(日本)