9月5日から9日にかけて、第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会の2回戦が各地で行なわれる。1回戦でJ2の栃木SCをPK戦の末に撃破した流通経済大学は、2回戦でJ2の京都サンガF.C.に挑む。
流経大の中野雄二監督は、J2を相手に金星を挙げた栃木について、「PK戦にはなったが内容は互角以上で、うちの方が勝っていた。大学生が勝つと『ジャイキリ』と言われるけど、うちの選手たちはジャイキリではなく、当たり前に勝ったと思っている」と振り返った。
流経大は直近の公式戦において、2015年度第39回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準決勝、天皇杯の茨城県予選決勝、天皇杯1回戦の栃木戦とすべて90分で決着がつかず、延長戦やPK戦まで戦っている。中野監督は3試合を振り返り、「延長戦をやっても全然スピードが落ちなくて、心身ともにタフになってきているので、逆に良い経験になっていると思う」とコメント。
2回戦の相手である京都は、元日本代表の大黒将志ら強力なFWを擁するが、中野監督は「大黒選手の裏への飛びだしは厄介だと思うけど、Jクラブとよく練習試合をやっているので、全く手に負えないという印象はない」と述べると、続けて「今年のチームは守備が強いので、たとえプロが相手でも失点しないんですよ。ほんとに1-0で勝ちきれるチームなので、京都にも勝てる自信はあるし、僕も選手も勝つつもりでいく」と宣言。また、「アマチュアである大学チームが勝ちあがることで、プロや日本サッカー界に刺激を与えるのが天皇杯の意義でもある」とも話した。
京都vs流経大の一戦は、京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場にて6日の19時キックオフ予定となっている。