2015年度第39回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント決勝戦が8月16日に行なわれ、明治大学(関東第1代表)と関西学院大学(関西第1代表)が対戦する。
昨年のインカレに続き全国大会決勝進出を果たした関西王者、関西学院大。決勝までの道のりには、苦難が続いた。初戦の高知大学戦は、前半40分に中盤の福富孝也が2回目の警告を受けて退場となり、数的不利を強いられた。試合はスコアレスドローのまま延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入。サドンデスに入った7人目で相手のキッカーが枠外に外し、辛くも準々決勝進出を決めた。
準々決勝では、昨年の総理大臣杯準優勝の法政大学と対戦。1-1で迎えた後半開始早々の48分、森俊介のゴールで勝ち越しに成功したが、66分にボランチの徳永裕大が退場処分を受け、2試合連続で10人で戦うこととなった。残り時間は法政大の猛攻が続いたが、全員守備でゴールを死守し、2-1で勝利を収めた。
準決勝は今シーズン関東2部に所属する筑波大学との一戦となった。スコアレスドローのまま試合を折り返し、後半に入ってもチャンスを決めきれずにいると、68分に失点を許してしまう。リードを許したまま終盤の88分、森の2試合連続ゴールで同点に追いつくと、アディショナルタイムには相手のクリアボールを拾った小林成豪が値千金の決勝弾。このプレーの直後に試合は終了し、劇的な展開で総理大臣杯初の決勝進出を決めた。
明治大学との決勝戦は、攻撃の要である小林が出場停止という不安はあるが、ここまでも様々なアクシデントを乗り越えて勝ちあがってきているだけに、大きなダメージはないはず。チーム総力戦で初の大学日本一の座を目指す。