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明治大、1-0で駒澤大を破り暫定5位に浮上/関東大学リーグ

2015.09.07

文=渡邊弘基(明大スポーツ)

 駒澤大学との後期リーグ開幕戦を白星で飾った! 試合開始から均衡していたが、73分、FW藤本佳希のパスからMF柴戸海がゴールネットを揺らし先制点を獲得。駒澤大の右サイドからの猛攻に苦しみGK服部一輝の好プレーに救われることもあったが、優勢を守りきり試合終了。勝ち点3を得て暫定5位に浮上し、逆転優勝に向け幸先のいいスタートを切った。

 計算されたゴールだった。73分に藤本が柴戸のスルーパスを受け、放った豪快なシュートはGKに弾かれる。ボールは偶然にも藤本の元に飛んでいき、ペナルティーエリア内にいた柴戸に柔らかいパスを出す。これをゴール正面で受けた柴戸が冷静にダイレクトシュート。藤本のシュートを警戒していたGKはゴール右に寄っていて、中央からのシュートに反応し切れず、先制点が見事に決まった。

「前に出ればチャンスが来る」(柴戸)。この試合、柴戸は積極的に前に上がっていくことが多かった。そのきっかけとなったのが立ちあがりでの右足のボレーシュートだ。惜しくもGKに阻まれポストに当たるも、柴戸は「相手の守備が2列目から行くと甘かった」と相手DFの穴に気づく。それからは積極的に前に上がるようにし、チャンスをうかがっていた。後ろから前へ関わることを意識していた柴戸にとって、理想の動きを体現できた価値あるゴールとなった。

 簡単なゲームでなかったことは確かだ。前半からシーソーゲームが続きMF平野篤志(駒澤大)を中心とする右サイドからの攻撃にゴールを幾度となく脅かされた。「何本か良いクロスを上げさせてしまった」(服部)と選手たちも危惧。また高い位置からプレスをしてきて、GK服部からボールを奪おうとすることも多く一瞬の油断も許されていなかった。

 駒澤大の勢いある攻めにも明治大の堅守の壁は破れなかった。「準備をしてきた」(栗田大輔監督)と対策にも抜かりなし。間延びして攻めやすくさせないためにラインはコンパクトにし、駒澤大はロングボールに強いため、なるべくボールを低い位置でつなぐことを意識していた。「うまく共有してできた」(DF鈴木達也)と選手全員でイメージ通りの試合に持ちこんだ。

 優勝を逃す気は毛頭ない。後期リーグ戦は勝利で始まった。リーグ戦の流れを決める開幕戦を制したことは大きな収穫だ。「最初の3試合は重要」(FW和泉竜司主将)と勝ちのリズムもリーグ戦では重要となる。次節に待ち受けるのは前期リーグ戦で敗れており、後期開幕戦でリーグ戦4連覇中の専修大学を下した早稲田大学。「同じ相手に2回負けたくない」(藤本)。明早戦で勝利し、逆転優勝にさらに近づく。

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