文=織原祥平(駒大スポーツ)
JR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ1部第18節、駒澤大学vs法政大学戦が10月17日、鴻巣市立陸上競技場で行われた。前半はGK積田景介のファインセーブなどでピンチを切り抜け、スコアレスで終える。後半、キックオフ直後にPKを獲得し、これを中村駿が落ち着いて沈め、先制。さらに73分、クロスの折り返しをフリーの吉岡雅和がゴールに流しこみ追加点を決める。その後相手に1点を返されるも最後まで守りきり4試合ぶりに勝利を手にした。
前半から積極的に前線にボールを集め相手陣内に攻めこむも、ゴール前で精彩を欠き、なかなかフィニッシュまで持ちこむことができない。すると、逆に相手に決定的な場面を与えてしまう。20分、前がかりになったディフェンス陣の裏をとられ、ペナルティーエリア内で相手FWとGKとの一対一に。フリーの状態でシュートを打たれるが、「裏抜けてくるのがわかったので前に詰めて自分の体に当たればいいと思っていた」とGK積田がファインセーブ。チームのピンチを救う。その後はお互い拮抗した戦いが続き、前半終了。スコアレスで試合を折り返す。
後半開始早々に試合は動く。キックオフ直後の最初のプレーだった。熱川徳政が前線にロングボールを入れ、それを中村がダイレクトで出す。ディフェンスの裏へ抜けだしていた菊池が反応し、ペナルティーエリア内でパスを受けた時に、相手に倒されPKを獲得。これを中村が決めて先制に成功する。「チームとしてやり方を徹底した結果、得られたもの」と中村が話したとおり、チームでもぎ取った1点だった。これで勢いに乗った駒澤大はさらに相手に畳みかける。73分、左サイド竹澤昂樹のクロスをボックス内にいた金大生が折り返し、フリーの吉岡が左足で冷静に決め、追加点。「金大生が良いボールを落としてくれたので流しこむだけだった」と吉岡。味方との良い連携から生まれたゴールだった。その後失点を許したものの、最後まで逃げきり勝利した。
試合後、秋田浩一監督は「選手たちも徹底して自分たちのサッカーをすれば、勝てるということが分かったのではないかと思う」とコメント。選手たちにとってこの試合は自信を取り戻すきっかけとなったのは間違いないだろう。だが、「今日のようにチーム全員がやるべきことを分かって、それをやり続けることが大切」(中村駿)。残すところリーグ戦もあと4試合。今後の赤きイレブンの戦いに注目だ。
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