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東洋大、筑波大の守備を崩せず…1部昇格は来季に持ち越し

2015.11.18

文=豊川拳大(スポーツ東洋)

 僅かながら1部昇格への可能性を残し迎えたJR東日本カップ2015関東大学リーグ戦2部最終節は、前半にFW遊馬将也がPKを決め1点を先制する。後半も攻めに行くがあと1点が遠く、逆に同点とされ苦しい展開となる。試合はこのまま終了し、今季での昇格にはあと一歩届かなかった。

 2点差以上での勝利、さらに3位関東学院大学が引き分け以下という結果のみ昇格ができるという厳しい条件の中、前半から果敢に攻めこむ。7分にはMF仙頭啓矢が抜けだしシュートを放つもキーパーに止められ、ゴールとはならない。さらに13分にはFKからチャンスを迎える。DF長谷川優希の蹴ったボールがゴール前のDF浦上仁騎につながり、シュートを打つもミートせず決定機を活かすことができない。その後は膠着した展開となり、一進一退の攻防が続く。このまま前半終了かと思われた41分、ロングパスに抜けだした遊馬がペナルティーエリアでキーパーに倒されPKを獲得。これを自ら決めて、欲しかった先制点を奪う。前半はこのまま終了し、1点リードで後半を迎える。

 後半も立ちあがりから攻めたてる。48分にはカウンターから持ちこんだ仙頭がクロスを上げるもチャンスにはならない。52分にも遊馬からのパスをMF小山北斗がミドルシュート。しかし、枠を捉えることができない。次第に相手に押しこまれる展開が続き、我慢の時間が続く。それでも何とか踏ん張り、カウンターからゴールに迫るが最後の所で決めきることができず、時間が過ぎていく。69分にはこの展開を打開するべく、MF田中舟汰郎に変わってFW杉山丈一郎が投入され攻撃のギアをあげるが、76分にカウンターから失点してしまう。これで昇格に必要なゴール数は“2点”に。とにかく追加点を奪うしかない終盤は人数をかけて攻めるも、相手の固い守備を崩すことができず、試合はこのまま終了。

 同時刻に行われていた関東学院大が負けたため、2点差での勝利で昇格が決まったこの試合は、1点が遠く、あと一歩のところで決めきることができず。すべてが決まる最終節のプレッシャー、さらには悪天候だったこともあり、いつものような素早いパス回しは精彩を欠いていた。

 これで今季のリーグ戦は終了し、4位で終えることとなった。夏には創部初の全国大会も経験し、また天皇杯予選ではJクラブとも対戦し、チームとしても個人としても大きく成長したが、後期序盤の東海大学、拓殖大学に勝てず1年間を通した勝負強さに課題を残した。エースでキャプテンの遊馬などチームの要が多くいなくなる来シーズンだが、昇格に向けてチームは新たに進み続ける。

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選手のコメントはスポーツ東洋のホームページ(http://sports-toyo.com/news/detail/id/3004)をご覧ください!

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