文・写真=村田真奈美(スポーツ東洋)
2年越しの目標を果たした。今季、東洋大学の不動のエースとしてチームを支えた遊馬将也が16得点でJR東日本カップ2015第89回関東大学2部リーグ得点王を初受賞。また、2年連続のベストイレブンにも輝いた。
昨シーズン、遊馬は自身でもライバルと語った星子直哉(平成国際大学)と熾烈な得点王争いを繰り広げ、最終節に1得点を挙げ計12ゴールで得点ランク単独トップとなった。しかし、関東大学サッカーリーグの得点王は14得点以上を挙げなければ選出されない。そのため、2得点足りず、得点王の称号を獲得することができなかった。遊馬は当時、規定を満たせなかったことを自身の課題としてあげた。
迎えた今シーズンはキャプテンとして、「責任の重さ」を感じながらも、開幕から2ゴールを挙げるなど前期だけで10得点を記録。得点ランクトップを独走した。しかし、後期は思うようにゴールが奪えず13得点目を挙げた第16節の産業能率大学戦以降、出場停止も絡み4試合ノーゴール。規定まであと1得点のところで足踏みをした。それでも第21節の東京国際大学戦で2ゴールを決め、規定に乗せた。やわらかい笑顔で「ホッとしている」と語ったが、得点王への挑戦は少なからずプレッシャーもあったはず。それでも昨シーズン、同じ味の素フィールド西が丘で「狙いにいきます」と語った得点王を有言実行でものにした。
卒業後はプロの世界を目指す。「まだまだ成長できると思っている」。飽くなき向上心で、関東大学リーグの得点王からJリーグの得点王へ――。遊馬が新たなスタートを切る。
------------------------------------------
選手のコメント全文はスポーツ東洋のホームページ(http://sports-toyo.com/news/detail/id/3118)をご覧ください!