12月19日、大学日本一を決めるアパマンショップPresents平成27年度第64回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)決勝が浦和駒場スタジアムで行われる。
決勝に進んだのは、ともに関西学生リーグに所属する関西学院大学と阪南大学。1985年に大阪商業大学と大阪体育大学が対戦して以来、30年ぶりに関西の大学同士がインカレの決勝で顔を合わせた。
関西学院大は、2015年度 第44回 関西学生サッカー選手権大会、2015年度 第39回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント、2015年度 第93回 関西学生サッカーリーグを制しており、4冠まであと一歩と迫っている。
ここまでの戦いは2回戦の札幌大学戦に3-2、準々決勝の流通経済大学戦で2-1、準決勝の明治大学戦で4-2。MF小林成豪(ヴィッセル神戸加入内定)や関西学生リーグで3年連続得点王に輝いたFW呉屋大翔(ガンバ大阪加入内定)を中心に攻撃力を存分に発揮している。しかし、明治大戦で今大会2枚目の警告を受けた呉屋が、決勝を出場停止で欠くこととなった。ゴールだけでなく常に攻撃の起点となっていたエースの欠場は、チームにとって痛手なのは間違いない。
一方で、前回大会決勝戦の舞台に立ったDF井筒陸也(徳島ヴォルティス加入内定)、MF森俊介、福冨孝也、小野晃弘、池田優真が今年も残っていることは好材料と言えるだろう。
対するは、リーグ戦で関西学院大に、3-3、1-2と勝利を奪えず、2位に終わった阪南大。今大会では、鹿屋体育大学戦で2-1の逆転勝利を収めると、大阪体育大学に3-2、国士舘大学に3-1で勝利。関西学生リーグで呉屋に次ぐ19得点を決め、得点ランキング2位のFW前田央樹が、3戦連続2得点と勢いに乗っている。また、MF八久保颯(ロアッソ熊本加入内定)、松下佳貴(ヴィッセル神戸加入内定)のユニバーシアード日本代表選手も中盤からのゲームメイクで決勝進出に大きく貢献している。
関西学院大が全タイトルを制覇するのか、それともこれまで苦渋をなめてきた阪南大が一矢報いるのか。関西の強豪同士が初優勝をかけて激突する。