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慶應大、加瀬澤が2戦連発も桐蔭横浜大に敗戦…今季3敗目を喫して11位に沈む

2016.04.25

2試合連続ゴールを決めた慶應大MF加瀬澤力(右) [写真]=慶應スポーツ

 JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦1部第4節の慶應義塾大学のスタメンには、今季初勝利を収めた前節の法政大学戦と全く同じ11人が起用された。なかでも、前節、強烈なミドルシュートで決勝点を挙げた加瀬澤力のプレーに期待がかかる。今シーズン未だ無敗と勢いのある桐蔭横浜大学に勝利し、流れに乗りたいところであった。

 序盤は一進一退の攻防を繰り広げた。8分、加瀬澤のCKを望月大知が折り返し、松木駿之介がシュート。ゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で、ゴールとはならなかった。11分には宮地元貴のパスに手塚朋克が反応し、右サイドを駆けあがり中央へクロス。中で松木が合わせるものの、ゴール右へ外れた。一方で桐蔭横浜大も13分、24分とシュートチャンスを作ったが、いずれもGK上田朝都が正面でキャッチした。そして28分、左サイドからのクロスをFW石川大地に頭で合わせられ、先制を許した。失点後は慶應大がペースを握った。30分には増田皓夫のパスに反応し、裏に抜けだした加瀬澤がゴールネットを揺らしたが、これもオフサイドの判定。その後も松木、山本哲平らが鋭い突破でチャンスを作った。しかし39分、相手ディフェンスからの1本のパスで一気にゴール前まで迫られると、FW鈴木国友に得点を奪われ、スコアは2点差に広がった。2点のビハインドで前半を折り返した。

 後半開始と同時に慶應大はフォーメーションを4-5-1から4-4-2に変更した。好調の加瀬澤が2トップの一角に入った。この狙いについて須田芳正監督は「単純に負けていたことと、前半にFWの山本が孤立するシーンが見られたので、FWの孤立を防ぎたかった。」と語った。この狙いは見事に的中し、後半に入ると、慶應大が攻勢に出た。

 まずは51分に松木のパスを受けた手塚がシュートを放つも枠の上。56分、手塚が右サイドを突破し、クロスを上げると、中にいた加瀬澤がヘッドで合わせ、ゴールを奪い、1点差に詰め寄った。59分、70分には今シーズンから10番を背負う山本が立て続けにミドルシュートを放ったが、得点にはつながらなかった。あと1点が遠くもどかしい展開の中、慶應大ベンチが動いた。74分に山本に代えて小谷春日を投入、77分には手塚に代えて鴻巣良真を投入した。2人のサイドアタッカーを投入し、サイド攻撃の活性化を図った。81分には宮地からのパスを受けた松木がシュートを放つものの、相手DFにブロックされた。89分には松木が執拗なプレスで相手DFからボールを奪い、加瀬澤へとつなぎ、シュートを放ったが、惜しくも枠外へと外れた。結局、最後まで1点が遠く、1-2の敗戦を喫した。

 この試合を通して、選手たちの勝利への欲は所々に見られた。激しい接触プレーもあったが、それを恐れず、闘志を見せていた。ただ小さなパスミスやトラップミスが散見され、チャンスを自分たちで潰してしまい、逆にカウンターからピンチを招くシーンが見られた。一方で今節の勝利により首位に浮上した桐蔭横浜大はミスが少なく、シンプルにボールをゴール前まで運んでいた。今節の敗戦により4試合を終えて1勝3敗となった慶應大。「もう次はない」とキャプテンの宮地が言うように、厳しい状況ではある。ただ、まだ全部で22試合あるリーグ戦のうちの4試合が終わっただけである。今後の立て直しに期待したい。

文=佐賀裕真(慶應スポーツ

選手のコメントは慶應スポーツのホームページ(http://keispo.org/wordpress/?p=36302#more-36302)で閲覧できます。またTwitter(@keispo2015)にて毎節試合速報をしておりますので、そちらもご利用ください!

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