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1年生FW大西遼太郎の先制点で勢いづいた法政大、駒澤大を下して首位浮上

2016.05.16

駒澤大の猛攻をしのぐ法政大メンバー [写真]=渡辺拓海(スポーツ法政)

 JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦 1部 第7節の桐蔭横浜大学戦は、試合終了間際に青柳燎汰が劇的ゴールを決め、勝利を収めた法政大学。今節の相手は駒澤大学。首位相手に勝利した勢いをこの試合でも継続できるか。前節から攻撃陣を入れ替え、1トップをディサロ燦シルヴァーノに戻し、2シャドーの位置にけがから復帰した川崎雅哉と青柳が入る布陣となった。

 前半キックオフから法政大が攻勢をかけてペースを握る。まずは、ディサロが抜け出そうとするもトラップが大きくなり、駒澤大GK輪島稜に阻まれる。駒澤大はFW大谷真史めがけてロングボールを入れる展開が続くものの、法政大の3バックを中心にはじき返す。そんな試合が動いたのは8分。法政大は相手からボールを奪うと、永戸勝也が川崎にパス。川崎が左サイドからカウンターを仕掛けると、中央にグラウンダーのパスを送る。このパスを中央で待っていた永戸がスルーすると、ボランチの位置から駆け上がってきた大西遼太郎が右足を振り抜き先制に成功する。幸先良いスタートを切った法政大は11分、スローインをディサロが頭でそらし、川崎がペナルティーエリア内で仕掛けると、駒澤大DFがたまらず手をかけてしまいPKを獲得する。このPKを柳沢拓希がGKの動きを見極めて、2点目を奪う。

 さらに攻勢をかけたい法政大だったが、14分、駒澤大のロングスローに大谷が頭でフリックすると、ゴール前で待っていた吉岡雅和に合わせられ1点を返される。このゴールで流れが駒澤大に傾くかと思われたが、駒澤大ディフェンスの重心が低いこともあり、法政大は中盤で自由にボールを保持しながら攻撃を組み立てる。ゴール前で惜しいシーンは作るものの、シュートまで持ち込むことができない。

 しかし、33分に追加点のチャンスが訪れる。FKを得た法政大は、永戸からのボールに山田将之が高い打点で合わせる。惜しくもGK輪島に弾き出され、得点にはつながらない。その後もシュートを放つ場面はあったが、ゴールには至らず2-1で前半を折り返す。

 後半に入ると49分、吉岡が中に切れ込んでシュートを放つものの、関口亮助がセーブ。後半序盤は法政大がボールを持って試合を進めようとするが、高い気温のせいか、なかなかパスが合わずゴールまで持っていくことができない。

 一方、後半も徹底的にロングボールとロングスローで攻撃を作る駒澤大だったが、64分に大谷が交代してからは前線にターゲットとなる選手がいなくなり攻撃の威力は半減。68分には、カウンターから大村英哉にシュートを打たれ、バー直撃という危険な場面を作られるが、最後は全員で守り切りタイムアップの笛。後半は駒澤大の時間が増えたが、チーム全員で守備をやりきった法政大が勝点3を得る結果となった。また、他の試合で上位陣が軒並み勝点3を得ることができなかったため、法政大が今節の勝利で1位に浮上した。

 首位に立ったが、リーグ戦はまだまだ混戦模様。首位を維持し続けるには、今日のような試合展開で3点目を奪って試合を決定づけることが必要だろう。開幕前からの得点という課題は、徐々に改善しているようには感じられる。しかし、チームとしてもう一歩前に進むためには、攻撃の迫力や工夫が求められると同時に、自分たちがボールを持つ時間帯を増やし試合をコントロールする力が必要だ。首位に浮上した“長山法政”は、今後どんな成長を遂げていくのか注目だ。

文=森川優也(スポーツ法政)

選手、監督のコメントは、スポーツ法政新聞会HP(http://sports-hosei.net/)をご覧ください!

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