FKが決まり笑顔を見せる仙頭 [写真]=スポーツ東洋
文=美浪健五(スポーツ東洋)
1部昇格をかけ、JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦後期リーグが幕を開けた。13分に坂元達裕が抜け出してゴールを奪うと、42分には仙頭啓矢が直接FKを決め、2-0で前半を折り返す。後半は徳市寛人を中心にしたディフェンスで最後まで相手に得点を許さず。後期全勝へ向け、最高のスタートを切った。
初戦の相手は前期2-0で勝利した関東学院大学。今節も自分たちのペースで試合を優位に進める。仙頭、佐藤仁紀が立ち上がりから激しいプレスをかけ、相手に自由を許さない。そして迎えた13分、うまく相手の間でボールをもらった坂元が落ち着いてゴール右に流し込み、早い時間に先制点を奪う。その後も仙頭、田中舟汰郎が立て続けにシュートを放つも追加点は生まれない。前半はこのまま折り返すかと思われた42分、右サイドからうまく仕掛けた坂元が良い位置でファウルをもらう。キッカーの仙頭は壁の枚数を確認し、「壁さえ抜ければ入る」と自ら狙った。右足を力強く振り抜いたシュートは美しい弧を描いて左ポストを叩き、GKに触られることなくネットを揺らした。リーグ戦を通しては2試合連続となるFKでのゴール。J2京都サンガF.C.への加入が内定しているエースが、その技術の高さを見せつけた。後半、細かいパスワークでチャンスを作るも、相手の守備に阻まれる。強い日差しのせいもあり、70分を過ぎたころから選手たちに疲労が見え始めた。3枚の交代カードを使い切ったところからチームは守備に重点をおき、試合の締めくくりに入る。徳市を中心としたディフェンス陣が最後まで奮闘し、後期リーグの初戦を無失点で勝利した。
次節は14日、今季公式戦2勝と相性の良い東京学芸大学が相手となる。中3日の試合が18日まで続き、試合の間隔が短い中、「選手のコンディションを見ながら準備したい」と古川毅監督は語った。まだまだ夏の暑さが続く後期リーグ序盤の3連戦。ここをどう乗り切るか、チームの総合力が試される。
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