2試合連続ゴールとなった松木 [写真]=慶應スポーツ
文=氏家滉登(慶應スポーツ)
JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦後期リーグ開幕戦で惜敗を喫した慶應義塾大学。中2日で流通経済大学を相手に迎えた。スコアレスドローで前半を折り返すと、47分にセットプレーから先制を許してしまう。何としても勝ち点を奪いたい慶應大を救ったのはエース松木駿之介。69分、井上大のCKにヘディングで合わせ、同点に追いつく。その後は多くの決定機を作るも決め切れず、勝ち点1を分け合った。
後期初勝利を目指す慶應大は、右SBにリーグ戦初スタメンとなる1年生、佐藤海徳を抜擢。前節に引き続き、池田豊史貴を2トップの一角に起用した。
開始早々、田中健太とのパス交換から裏へ抜けた池田がシュート。相手GKの弾いたこぼれ球を松木が合わせるが惜しくも右へ。幸先の良い滑り出しを見せる。19分、井上の裏へのロングフィードに抜け出した池田がシュートを放つも、これはGK正面。「相手のウィークポイントであるセンターバックやサイドバックの裏を突き」(宮地元貴)、試合を優位に進める。34分には、松木がドリブルで持ち込み、シュートを試みるが相手DFに阻まれてしまう。前半は両者得点を奪うことが出来ないまま、スコアレスドローで折り返す。
後半に入ってすぐに先制点が生まれる。均衡を破ったのは流経大。47分、FKを上手くつながれ、セットプレーから痛恨の先制点を献上してしまう。反撃に出たい慶應大は、田中に代えて渡辺夏彦、近藤貫太に代えて小谷春日を投入し、一気に攻勢をかける。するとその渡辺がカウンターからドリブルで持ち込み、チャンスを作る。これはシュートに持ち込めなかったが、流れが慶應大に傾いた矢先の69分。井上の低い弾道のCKに松木がニアサイドで合わせ、待望の同点弾が生まれる。その後もサイドを起点に攻撃を仕掛け、75分には小谷のクロスに松木、79分には井上のクロスに池田が飛び込むも最後のところで合わず、逆転には至らない。すると逆に83分、自陣でのミスからジャーメイン良に決定機を迎えられたが、豊川が身体を張った守備でゴールを死守。試合終盤は決定機を迎えた両チームだったが、ともに勝ち越し点は奪えず、1-1のドローに終わった。
逆転勝利をつかむことはできなかった。しかし、試合内容では相手を上回り、今後につながる勝ち点1となった。佐藤は冷静な守備でチームに落ち着きをもたらし、池田も前線での身体を張ったプレーで攻撃の起点に。前期とは異なる顔ぶれがチームに新たな風を巻き起こしている。次節の相手は順天堂大学。過密日程での3戦目、何としても勝ち点3を勝ち取りたいところだ。
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