再試合はホームグラウンドで行われた [写真]=森川優也(スポーツ法政)
文=森川優也(スポーツ法政)
JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦、今節は富士北麓公園陸上競技場で桐蔭横浜大学と対戦。しかし、キックオフして15分が経過すると雷鳴が轟き中断。そのまま試合は中止となった。この試合は再試合として取り扱われることとなり、再試合はホーム、法政大学城山サッカー場で行われた。
前半は互いにペースをつかみきれない試合となり、お互いにシュートは放つものの決定機を作れずに時間が過ぎていく。法政大に前半最大のチャンスが訪れたのは30分。ディサロ燦シルヴァーノがゴール前でボールを受け、シュートを放ち相手GKが弾くと、そこに詰めていた清谷陸がシュート。もう一度GKが弾いたボールを頭で押し込むがGKの好セーブにあい得点できない。このままスコアレスで前半を折り返す。
後半に入り徐々にチャンスを作り始めたのは法政大。いい距離感でパスを回しながら相手の守備を崩していく。52分、ボランチから縦に入ったボールをワントップのディサロがヒールでつなぎ、それを受けた清谷が右サイドにいた武藤友樹にパス。パスを受けた武藤が右サイドを突破してクロスを上げると、再び中で待っていた清谷が高い打点で合わせ先制点を奪う。「前半、3回連続のシュートを外したので決めないと立場がなかった」(清谷)とゴールへの強い意欲が得点につながった。その後もディサロのシュートなど惜しいシーンを作り、流れは完璧に法政大のものと思われた。しかし、73分にカウンターの流れから武藤が単独突破しようと試みるがボールを失うと、鈴木国友が長い距離を走りペナルティーエリア付近まで運ぶ。法政大のディフェンスは複数で対応するが、その個人技にたまらず柳沢拓希が手をかけてしまう。主審の判定はPK。このPKを鈴木国友に決められて同点に追いつかれてしまう。
同点に追いつかれたものの、その後もチャンスを作り続けると、86分。カウンターから山田将之が前線まで持ち上がり、右を走ってきた紺野和也にパス。紺野が切り返して左足で上げたボールに青柳燎汰がゴールに突き刺して勝ち越しゴールを挙げた。試合はこのまま2-1で試合終了。2連勝を飾った。
後半、同点に追いつかれドローの雰囲気も漂った中で青柳が値千金のゴール。点差こそ1点差の試合だったが、攻撃ではパスが面白いようにつながり、多くの好機を生み出した。ただ、この試合で追いつかれたように試合を優位に進めるためには、1点を取ったあとの追加点が重要となる。次節は好調の日本体育大学戦。早い時間に先制点を奪い、さらに追加点を取れれば大きく勝利に近づくだろう。攻撃陣が好調なだけに次節も複数得点を期待したい。
選手、監督のコメントは、スポーツ法政新聞会HP(http://sports-hosei.net/)をご覧ください!