昇格には佐藤のゴールが不可欠だ [写真]=當麻彰紘(スポーツ東洋)
文=當麻彰紘(スポーツ東洋)
誰もがキャプテンのゴールを望む。佐藤仁紀の投入で終盤相手ゴールを脅かしたが、点には至らず今季2度目のスコアレスドローに終わった。
「90分持たない」。こう告げられ、佐藤はけがで欠場した第10節以来のスタメン落ち。戦術的な理由では今季初のベンチスタートとなった。攻撃陣が決定的な場面を作れないまま試合も終盤に差し掛かると72分、ついに出番が訪れる。坂元達裕との交代で、いつもの最前線に投入された。
「自分が試合を決めれるように準備していた」という佐藤は、前線で新たな脅威となる。「最後、点を取りに行くときにパワーを持ってゴール前に入りたい」という古川毅監督の意図通り、これまでの時間には無かった攻撃の厚みが現れた。佐藤も身体の強さでボールの収めどころとなり、味方のシュートチャンスを演出するなど躍動する。しかし無得点という結果に「もったいなかった」と惜しんだ。
佐藤は今季ここまで6ゴールという成績を残している。しかし、後期に入ってからは1ゴールと思うように結果が付いてこない。途中交代でベンチに下がる試合も増え、前期のような活躍ができずにいるのが現状だ。あくまでチームの勝利を優先する佐藤だが、「そこで自分の点が直結すればチームも楽になる」と話す。事実、今季佐藤がゴールを挙げた4試合はいずれも勝利を飾っている。次節以降、ほとんどの試合が昇格を争うライバルとの直接対決となるだけに、佐藤の復活が待ち遠しい。
その次節は首位東京国際大との一戦。前期の対戦時は佐藤が貴重な2点目を挙げ、勝利を引き寄せた。「東国に負けを付けてるのはうちだけ」と自信をのぞかせた佐藤。キャプテンは結果を残し、昇格という悲願へとチームを導く。
選手のコメントはスポーツ東洋のホームページ(http://sports-toyo.com/news/detail/id/5117)をご覧ください!