3アシストをした仙頭 [写真]=スポーツ東洋
JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦第20節 東洋大学 3-1 東海大学
文=土橋岳(スポーツ東洋)
リーグ戦ここ3試合勝利のない中迎えた東海大学との一戦は、開始早々に丹代藍人のゴールで先制する。一度は追いつかれるが、後半に佐藤仁紀と浦上仁騎のゴールで突き放し3-1で勝利。昇格に望みをつないだ。
試合は4分、左サイドでパスを受けた仙頭啓矢がドリブルから左足でクロスを上げると、ニアサイドで佐藤がつぶれ、流れたところに走りこんだ丹代がシュート。これがネットを揺らし幸先よく先制する。この試合が後期リーグ戦初スタメンとなった丹代は、「大事な試合で先制点を決められたことはとてもうれしい」と喜んだ。その後も追加点を狙い攻め続けると、15分にビッグチャンスが訪れる。またも仙頭が左サイドからクロスを上げると、ファーサイドに坂元達裕が飛び込むもうまくミートせずGKにセーブされる。これを逃すと26分、カウンターから右サイドを崩され一転してピンチになる。浦上がカバーに行くもスライディングをかわされゴール。ワンチャンスで同点とされてしまう。再びビッグチャンスが訪れたのは35分、佐藤のクロスを仙頭が頭でずらすと、丹代が左足でボレーシュートを打つが、ポストに弾かれゴールとはならず、同点で折り返す。
後半も仙頭、佐藤の2トップを中心に攻め続けると59分、ついに勝ち越し点が生まれる。相手のハンドでFKを獲得すると原田守が素早いリスタート。右サイドに流れた仙頭がクロスを上げると、佐藤が頭で押し込んだ。その後も試合を優位に進めると75分、右サイドで仙頭がドリブルで仕掛けFKを獲得する。このFKを仙頭が自ら蹴ると、フリーの浦上が頭で合わせ試合を決めた。
仙頭は全3得点をアシストする活躍。左サイド、右サイド、FKと全て違う形のアシストに「味方が決められるボールを出せたというのが良かった」とクロスの質の部分で自信を深めた。一方で「チームが勝てたことは良かったが、得点を突き詰める必要がある」と自身の得点に意欲を現した。古川毅監督も仙頭に対して「よくやってくれたが、今日以上の活躍がチームにとって必要」とさらなる活躍に期待した。
リーグ戦も残り2試合となり、中央大学戦、神奈川大学戦と上位対決が続く。現在、昇格ラインである2位との勝ち点差はわずか「2」。自力での昇格は不可能だが、仙頭は「あと2戦連勝すれば、昇格のチャンスも全然ある」と語る。昇格のためには勝利しかない。
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