得点を決め喜びを表現する塩谷(左) [写真]=関西大学体育会本部関大スポーツ編集局
第94回関西学生サッカーリーグ後期第9節 関西大学1-0関西学院大学
文=水野真(関西大学体育会本部関大スポーツ編集局)
大阪・長居の地で関関戦は行われた。早稲田大学と慶應義塾大学のようにライバル校の関係にある対抗戦は現役学生のみならず、OB・OGや地域、地方にとっても関心の大きいことだ。関西大学は関西学院大学と対峙し、関関戦と称され絶対に負けてはならない試合となり関西地方では注目も高い。昨年、関西学院大は偉業・4冠(関西学生サッカーリーグ、関西学生選手権、総理大臣杯、インカレ)を果たし向かうところ敵なしの圧倒的な力を見せつけた。そして、現在もリーグ2位と関西大は追う位置にある。何としても勝たなければならない戦いは多くの観客に見守られながら始まった。
前半は関西大が流れを作る。4分にFW竹下玲王が右サイドをドリブルで上がると、ペナルティエリア内でゴール前へとボールを出す。FW加賀山泰毅がニアへ走り込み、 関西学院大DFも反応。しかし、加賀山はこれをスルーしゴール中央に走り込んでいたMF塩谷仁へと渡す。塩谷はそのままシュートを放つも、滑り込んでゴールを阻止する相手DFに弾かれる。しかし、跳ね返されたボールは再び塩谷の前に。振り抜いたボールはそのままゴールへと流れる。1-0。立ち上がりで最高の流れを作り、「勝つ」雰囲気を作り出す。その後もFW竹下、FW加賀山がシュートを放ち得点を狙うも決まらない。前半は終始関西大が流れを作り関西学院大を圧倒する。
後半も関西大が流れを作りたいところだったが、追い風が向かい風へと変わり関西学院大にペースを作らせてしまう。48分までに失点のピンチを3度作られるもGK前川黛也のファインセーブなどで同点弾は必死に回避する。直後には加賀山からMF森主麗司へとボールが渡りシュートを放つも、これはキーパーの手の中。流れを変えることができず、62分、64分と立て続けに攻められるなど危ない時間が続いた。終了間近にもフリーキックでピンチを招いたが、全員で守り切った関西大。関西学生サッカーリーグ最少失点を誇る固い守備を見せつけ、貴重な勝ち点3を強豪・関西学院大から奪い取った。
関西学院大から浴びたシュートは前半0本、後半8本。伝統の一戦・関関戦は両校を熱くさせ、今年も激戦となった。前期の勝利も合わせ、今年の関関戦は関西大が制した。インカレ出場に向けては、2節を残してリーグ優勝を決めた阪南大学を除き、3つの枠を巡って関西大、関西学院大、大阪体育大学、立命館大学が勝ち点3の間で争っており、予断を許さない状況だ。次節の対戦相手、大阪学院大学には前期、敗北を喫している。今日の流れを忘れずに大阪学院大にも圧勝を収めたい。
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