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中央大FW加藤陸次樹、“挑戦”の1年を乗り越えチームの絶対的存在へ

2016.11.24

リーグ戦初得点を決めた加藤 [写真]=佐竹真琴(中大スポーツ)

文=佐竹真琴(中大スポーツ)

「この1年は“挑戦”でした」。加藤陸次樹はリーグ戦最終節・東京国際大学戦の直後、そう語った。この一戦は敗戦とはなったものの、加藤はリーグ戦最終節にして初得点を決めた。無得点では終えられないという強い思いが、今季初得点につながった。

 リーグ戦第4節にFWとして先発起用されてデビューを飾ると、続く第5節でも先発起用。1年生にして存在感を示した加藤だったがその後は最終節で先発起用されるまで、出場機会があっても途中交代が多くコンスタントに試合に絡むまでには至らなかった。

 加藤はサンフレッチェ広島ユース出身で2013年に広島国体選抜、2014年にU-18Jリーグ選抜とU-17日本代表、2015年にU-18日本代表に選出。そして高円宮杯U-18サッカーリーグ2015プレミアリーグWESTでは得点王に輝くなど、これまで華々しいサッカー人生を歩んできた。入学時、「まずは1年次から試合に出ること」が目標だと話していた加藤だったが、中央大学ではそう簡単にはいかなかった。チーム内での激しいレギュラー争いの壁が立ちはだかったのだ。「この1年は挑戦でした。挑戦したんですけど試合になかなか絡めなくて。でもその中で得たものというのはすごく大きかったです」。中央大でのレギュラー争いを通して感じた悔しさやもどかしさ。しかしその分試合に出た時の気持ちはより一層強い。高校時代では感じることがなかった思いは彼をメンタル面で奮い立たせ、成長させた。
 
 加藤はこれからの目標について大きく二つ語ってくれた。一つ目は「中央大で主力として戦い、チームを勝たせる選手になること」。二つ目は「全日本大学選抜といった上のカテゴリーに入っていけるような選手になること」だ。彼は自身のプレーの持ち味について、ドリブルや裏に抜ける動きであったり様々な得点パターンがあることだと話す。来季は彼の持ち味が発揮されるか。また、チームの主力となって戦い、1年で1部復帰の夢が途絶えた中央大を来年こそは1部昇格へ導けるか。加藤の活躍に期待したい。

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