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“一戦必勝”を掲げる慶應大、4得点で四国学院大を退けインカレ2回戦へ

2016.12.08

渡辺は巧みなドリブルからチームの2点目を決めた [写真]=吉田遼平(慶應スポーツ)

全日本大学サッカー選手権大会1回戦 慶應義塾大学4-0四国学院大学

文=熊谷健二(慶應スポーツ

 JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦を6位で終えた慶應義塾大学は1回戦から全日本大学サッカー選手権大会インカレ)に登場。初戦はプレーオフを勝ち上がった四国学院大学との対戦となった。松木駿之介が故障で離脱した左サイドハーフには加瀬澤力が先発に抜てきされた。

 立ち上がりはミスもあり少し押し込まれる場面も見られたが、すぐに落ち着きを見せるとファーストシュートを得点に結びつける。9分に左CKを獲得すると、加瀬澤のキックはファーサイドの宮地元貴主将の頭にピタリ。得意のセットプレーから幸先良く先制する。追加点を目指す慶應大は、17分にカウンターから渡辺夏彦が抜け出すと、2人のディフェンスを物ともせず「イメージ通り」(渡辺)にゴールネットを揺らし、点差を広げる。前半途中には一時気が緩んだところを突かれてシュートまで持ち込まれるが、得点は許さない。気を引き締めて渡辺を中心に再び押し込んでいくと、40分に左サイドに開いた手塚朋克の上げたクロスがそのままゴールに吸い込まれ、3点目を奪う。

 後半に入っても慶大のペースは変わらない。立ち上がりから積極的に攻撃の姿勢を見せると、57分に渡辺、58分には手塚に決定機が訪れるものの、決めきることができない。過密日程のトーナメントを意識し、早いタイミングでベンチが動く。58分には山本と渡辺に代えて矢野峻寛と小谷春日を投入。さらに67分には手塚に代えて田中健太をピッチに送り込む。ゴールに飢えたアタッカーを次々に投入するが、なかなかボールが落ち着かずにいると、徐々に四国学院大にペースを握られていく。ここで足をけいれんさせた落合祥也を最前線に配置し、加瀬澤をボランチに据えると、この采配が奏功する。「足をつったことで頭を使うようになり、面白いことにミスがなくなった」と須田監督が語ったように、落合が前線でボールを落ち着かせて攻撃陣をコントロールしていく。すると慶應大にさらなる追加点が。86分に左サイドからのクロスに小谷が合わせる。これは相手GKに弾かれるが、こぼれ球を矢野が冷静に決めて4点目。その後も慶應大が攻め立てるが得点は動かずに試合終了。難なく1回戦突破を決めた。

「チームの雰囲気が非常にいい」と選手、監督ともに口をそろえる。4年生が積極的に引っ張って、3年生以下がそれについていく理想的な環境を過ごせているのが結果に結びついたのだろう。次は鬼門の2回戦。2年連続ここで敗退しているが、相手は今季リーグ戦で2戦2勝と相性の良い順天堂大学だ。トーナメントというリーグ戦とは異なる環境だが、「一戦必勝」を体現し、次のステージへと駒を進めたい。

選手のコメントは慶應スポーツのホームページ(http://keispo.org/wordpress/?p=40804)で閲覧できます。またTwitter(@keispo2016)にて毎節試合速報をしておりますので、そちらもご利用ください!

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