今季初得点を決めた坂元 [写真]=美浪健五(スポーツ東洋)
JR東日本カップ2017第91回関東大学サッカーリーグ戦第4節 東洋大学 2-3 明治大学
文=土橋岳(スポーツ東洋)
前節、初勝利をあげた東洋大学は、昨年の関東大学サッカーリーグ戦王者・明治大学と対戦した。FW丹代藍人、MF坂元達裕のゴールで2-0とするが、そこから明大の猛攻を受け逆転負け。集中応援日を勝利で飾ることはできなかった。
快晴の中で行われた明大戦、集中応援日で多くの観客がスタジアムに駆け付けた。東洋大は前半から押し込まれる展開となる。前半3分、ペナルティーエリア付近でFKを与えると、シュートはポストを叩き、立ち上がりからヒヤリとさせられる。その後、明大に何度も裏のスペースを狙われるが、DF陣が落ち着いて対応しシュートは打たせない。互いにチャンスを作れず拮抗した試合は36分に動く。CKを一度はクリアされるが、セカンドボールを丹代が拾い、1人かわしてシュート。これがゴールネットを揺らし、東洋大が先制する。前節、全3得点を生んだセットプレーが再びきっかけとなった。
後半は序盤から東洋大ペース。MF高橋宏季を中心に攻め立てると54分、MF松崎快、丹代が立て続けにミドルシュートを放つ。これは惜しくも枠外となるが、2点目の期待が高まると56分、思わぬ形で2点目がやってくる。GKへのバックパスを坂元が奪い取ると、無人のゴールへ流し込んだ。坂元は「点を取れていなかったので良かった」と素直に初得点を喜んだ。
直後に明大はベンチスタートだったエースのFW木戸皓貴を投入すると、流れは一転して明大に傾く。61分、右サイドを崩されると、グラウンダーのクロスからのシュートをGK伊藤俊祐が触るも、ボールはゴールラインを割り1点を返される。その後も明大の猛攻が続く。東洋大は何度も両サイドを崩されるが、人数をかけてクロスやシュートを防ぐ。しかし83分、右サイドからのクロスに反応した木戸が滑り込みながら打ったシュートがゴール左隅に決まり、ついに同点とされてしまう。なおも防戦一方の東洋大はなんとか勝ち点1を持ち帰ろうとするが、後半ロスタイムに悲劇は待っていた。敵陣でボールを奪われるとカウンターからドリブルでそのまま持ち上がられ、ミドルシュートを打たれる。伊藤は一歩も動けず、これがゴール右上に突き刺さった。その後すぐにホイッスルが鳴り試合終了。勝機があっただけに悔しい敗戦となった。
試合後、古川毅監督は「追加点取った後の5分間しっかり(相手の攻撃を)受け止めることができれば、時間は自然と流れていく。1つそこは大きなポイントだった」と2点目を取った直後の失点を悔やんだ。ハードワークで攻守ともに奮闘した高橋は「守りに入るか点を取りに行くかというところで、チーム全体でもいまいちまとまりが無かった」と振り返った。さらに、1週間で3試合を行う過密日程な上、相手は昨年の上位3校。「みんな疲れているのが分かった」と坂元が言うように疲労は限界に達していた。次の相手はいまだ勝利のない桐蔭大。「この負けを無駄にしないように切り替えてやっていきたい」とここからの巻き返しを誓った古川監督。まずは目先の試合での勝利を狙う。
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