バロテッリが“新たな武器”エヴォパワーを絶賛…「美しく、履き心地も最高」

 ミラノ郊外のフットサル場のスポーツショップ・イベントで、マリオ・バロテッリは子供や一般人とPK対決をした後、インタビュー会場に現れた。お気に入りのアイス・ピーチティーを飲み干すと、足元にあったプーマのスパイク「evoPOWER(エヴォパワー)」について語った。「最初の印象? 俺のこのスパイクは、とても美しい。すごく履き心地もいいんだ。強くボールを蹴るために、evoPOWERが助けてくれる」と、完成したオリジナル・モデル最新作に大満足している。

 サッカー選手にとって大切な意味を持つスパイクについて、こう語った。「もちろん、これまでにも快適なものしか選んでこなかった。俺は特にスパイクについては、入念に気を配ってる」と重要視している。また、プーマとの強い信頼関係があったからこそ生まれたのが、evoPOWERだ。これまでにプラスチック、革製の両方のタイプを使用したこともあるバロテッリだが「このevoPOWERは、ピッチで選手がリラックスしてプレーするための支えとなってくれる」と言い切った。「底の厚さやシュータンの長さ? 詳しいことはプーマに聞いてほしい。彼らはプロ中のプロだ。心から信用している。立派なスタッフだ」。ほぼ毎日のようにコンタクトを取り合って何度も何度も修正、微調整を重ねてきたと明かしてくれた。「足を入れた時の心地よさが全て」と話すバロテッリ。プーマ「evoPOWER」はその集大成だ。

 プーマのスパイクはオリジナリティーがあることで知られている。「その通りだ。もし、スパイクをデザインする話があったら? やってみたいよ、喜んで。好きな色は白と黒だけれど、それをシューズに活かすかどうかは今のところ何とも言えないな。その時になってみなければ……」と前向きだ。将来的にバロテッリ・デザインのスパイクが誕生する可能性も出てきた。

 同じミランには日本代表MF本田圭佑がいる。バロテッリはサッカー選手として、また一個人として本田を高く評価していることがわかった。2015-16シーズン、12月中旬まで本田はプレー時間が少なく、苦戦していた。そう話を向けると、バロテッリは次のように答えた。「俺は、サッカーは常にピッチに立てるスポーツとは考えていない。ケイスケは本当に素晴らしい。強いプレーヤーだし、俺は好きだ。一緒にプレーすることも大歓迎だよ。いつもよくトレーニングしているし、しっかりしたプロ精神を持っている」と熱く語る。

 バロテッリも昨シーズン、リヴァプールで16試合1得点という不甲斐ない一年を送っていた。「いつものようにケイスケらしくトレーニングを積んでいけば、出場のチャンスはきっと生まれる。俺にも同じような経験があるさ」と、まるで12月末の本田の2試合連続フル出場と2アシストを読んでいたかのような、深く濃い内容のコメントだった。

 一人の人間として本田をどう思うか、と尋ねた。すると「性格的には俺に似ている」と意外な答えだった。なぜなら「俺は知らない人の前では真面目だし、笑うこともないし、ジョークだって言わない。でも知り合いにならふざけたり、冗談もよく飛ばすさ。そんなところ、ケイスケと似ていると思う」という理由からだ。「とにかくフレンドリーで愉快なヤツだよ」と日常の本田を明るくみている。試合前のウォーミング・アップではチームメイトとのコンタクトが少なく見える本田。バロテッリは「たぶん集中しているんじゃないかな。選手それぞれのやり方があるから。ケイスケなりの集中方法なんだろう」と代弁していた。


 プーマは、バロテッリを始め、セスク・ファブレガス、オリヴィエ・ジルー、ヤヤ・トゥーレ、長谷部誠、川島永嗣、東口順昭らが着用予定の新しい「エヴォパワー 1.3」を発表した。

 力強いイエローカラーのスパイクは、新しいアウトソールと足のさらなる自由な動きを可能にするために改善されたアッパー素材を採用。従来のエヴォパワーシリーズ同様、「エヴォパワー 1.3」は素足でボールを蹴るような感覚をベースに、より体が自然に動くための機能性が向上している。



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