世界で戦える若きフットボーラーを発掘するために。「NIKE MOST WANTED」の関東セレクションが2月21日、埼玉県のレッズランドで開催された。
「NIKE MOST WANTED」は、プロになりたいという若いプレーヤーの夢を叶えるため、世界規模で行われるスカウトプロジェクト。今回の関東セレクションには、関東圏内の高校やクラブチームから約60名の選手が参加した。
「基本的な能力に加え、高いモチベーションを保てなければ世界では戦えない」。そう語るのは、特別コーチを務めるイヴァン氏。UEFA 最高位のコーチングライセンス「UEFA Pro」を保持する欧州トップレベルの指導者だ。スペイン国内外で豊富な指導経験を持つ彼を含むスカウト陣のもと、セレクションは進められた。
グループに分かれてのパス交換で基礎的な能力を確認し、ハーフコートでの9対9では戦術的な指導も行われた。そして最後は、フルコートでの11対11。この日の集大成となるゲームで、参加者たちは思い思いのプレーで自分の持ち味をアピールした。
「全力でプレーしているのが伝わってきて、見応えのあるセレクションだった。最初から最後まで、ベストを尽くした自分を誇りに思ってほしい」。全メニューを終えた選手たちに、イヴァンコーチから労いの言葉が送られる。今回、セレクションを通過してジャパンファイナルでの挑戦権を得たのは、GK櫻井康佑(大成高)、DF滝谷直斗(FCコラソン)、DF林純(尚志高)、MF川元雄太(座間高)、MF家鋪謙介(専修大学松戸高)、FW岡村晏登(八千代高)、FW栗田マークアジェイ(東京実業高)の7名だ。
この春に大学進学を控える座間高の川元は、「この日のために、引退した後も高校の部活に毎日顔を出してトレーニングを積んできました。中盤でボールを奪って前線へ展開するプレーが得意なので、そこは今日も出せたと思います。ジャパンファイナルでも全力を尽くして世界への切符をつかみ取りたいです」と次のステージに向け意欲を見せた。
通過者の中には、1年前のリベンジに燃えるプレーヤーの姿もあった。FCコラソンの滝谷だ。「去年のセレクションでは、1次選考を通過したものの、ジャパンファイナルで最後の2人に残ることができませんでした。この1年間は、自分の武器である競り合いや空中戦の強さに磨きをかけるため、肉体改造して体を大きくしました」。そう語る彼の声は、自信に満ちている。「今日も相手を潰すプレーを見せられたと思います。ジャパンファイナルでもプレッシャーに打ち勝って、必ず選ばれるよう頑張ります」
ジャパンセレクションも残すところあと1回。2月末に開催される関西セレクションで、ジャパンファイナルへの挑戦者が出そろうことになる。
「NIKE MOST WANTED」の今後の開催日程は以下の通り。
■関西セレクション
2016年2月28日(日)
会場:J-GREEN堺(大阪府)
■ジャパン ファイナル
2016年3月12日(土)〜13日(日)
会場:横浜みなとみらいスポーツパーク(神奈川県)
■グローバル ファイナル
2016年4月(予定)
会場:フランス・パリ市内(予定)
※日本からは、「ジャパン ファイナル」の勝者2名が参加