ナイキアカデミーへの参加資格を獲得した波田野海(前列一番左) [写真]=NIKE
5月1日(現地時間)、世界規模の若手発掘プロジェクト「NIKE MOST WANTED」のグローバルファイナルが最終日を迎え、日本代表として参加した波田野海(聖和学園高卒)が合格。イングランド・ナショナル・フットボールセンター(セント・ジョージズ・パーク)を拠点に活動するナイキアカデミーへの参加資格を獲得した(参加は6月頃を予定)。
この日行われたナイキアカデミーとのテストマッチで波田野は、得意の左サイドを中心に幅広く動き回り、個人技やシュートで積極的にアピール。ゴールこそなかったものの、その技術の高さコーチ陣にインパクトを残した。
「(セレクション全プログラムが)終わった時の満足感はなかった」と振り返った波田野だが、「体力テストでグループ1位になれたこととミスが少なかった点は良かったと思う。自分も早くナイキアカデミーでプレーしてみたい」と喜びを口にした。
一方の高梨起生(尚志高→流通経済大)は、中央で起点となり、持ち前のキープ力の高さでアピールしたが、なかなか味方のパスやリターンを引き出すことができず苦戦した。「周りの選手たちはこのセレクションに懸ける思いが自分より強かったと思う。普段と違うポジションでプレーする難しさもあった」と悔しさを滲ませながらも、「これからまた大学で練習に励んでプロになれるよう頑張ります」と上を向いた。
ナイキアカデミーのジョン・グッドマン監督は合格した波田野について、「ボールを持った時のうまさと強さを持ったプレーヤー。フィジカル面など他の選手に劣る部分はあるが、その弱点を上回る強みを持っている」と賞賛した。
かねてから海外挑戦を夢見て努力を続けてきた波田野。自ら手繰り寄せたチャンスを生かし、いつか欧州でプロとして活躍する日が来ることを期待したい。
By サッカーキング編集部
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