フィッカデンティ監督、チームの成長に手応え(1月25日)
フィッカデンティ監督は沖縄・国頭キャンプ3日目の25日、ハードで緻密なトレーニングに取り組む選手たちの姿勢を高く評価した。
この日の午後は、前後半計50分間の紅白戦を実施。攻撃の組み立てや守備のバランスなどを注視したイタリア人指揮官は「(チームづくりは)まだ始まったばかりなのではっきりとは言えないが、選手からは学ぼうとする姿勢、熱意が伝わってくる」と語り、「(チームは)確実に成長しているという手応えを感じている」と好感触を示した。
今後の練習メニューの強度に関して、フィッカデンティ監督は「苦しい練習に耐えてこそ、実際の試合で技術、戦術を発揮できると思う。今後はもっと厳しい練習に入っていく」と、さらなる過酷トレを予告した。
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つかの間の休息でリフレッシュ(1月26日)
沖縄・国頭キャンプ5日目の26日、国頭陸上競技場で午前はセットプレーの確認を行い、午後は地元小学生を相手にサッカー教室を開催した。
前夜には選手、スタッフとともに地元住民も参加した食事会が開かれた。選手や、コーチ陣がダンスに飛び入り参加するなど大盛り上がり。フィッカデンティ監督は「素晴らしい機会だった。楽しい時間だったし、リラックスする時間も重要」と言う。
さらに、この日、開かれたサッカー教室では地元の子どもたちと触れ合った。緻密で細やかなトレーニングが続き、頭も体も疲労困憊(こんぱい)の選手は子どもたちの笑顔にいやされ、つかの間の休息を楽しんだ。
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イタリア人スタッフとのコミュニケーション順調(1月27日)
沖縄・国頭キャンプ6日目の27日、国頭陸上競技場で午前はフィジカルトレーニングを行い、午後は翌日のFC那覇戦に備えて戦術練習を実施した。
フィッカデンティ監督は、選手の戦術理解を深めようと、連日、細やかな指導を続けている。この日はボールに合わせたチーム全体のポジショニングを確認。まだまだ手探りの状態だ。指揮官は「今日の指導内容は、サッカーそのものと呼べるものだろう。これから1日に、新たに2つか、3つのことを伝えていく必要があると思っている」と語った。
チーム全体の距離は、この合宿で確実に縮まっているようだ。日本人スタッフの間でも、イタリア語のあいさつが浸透。練習後の報道陣とのあいさつは「チャオ」になり、新卒ルーキーのDF松田がイタリア人スタッフに「お疲れさま」と教えるなど、チーム内のコミュニケーションは順調だ。
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<練習試合・FC那覇戦>今季初の対外試合で9発快勝(1月28日)
◆28日の練習試合(沖縄・国頭陸上競技場)
FC東京 9
那覇 0
【得点者】平山(前半11分)、河野(前半19分、34分)、米本(前半30分)、千真(前半32分)、武藤(後半3分、7分、43分)、石川(後半37分)
【先発メンバー】GK権田、DF太田、マテウス、加賀、徳永、MF高橋、東、米本、FW渡辺、平山、河野
沖縄キャンプ最終日のFC東京は28日、沖縄・国頭陸上競技場で九州社会人1部リーグのFC那覇と練習試合を行い、9-0で大勝した。前半からほぼ相手陣内にとどまり、ネットを揺らし続けた。
前半11分、相手最終ラインの背後に抜け出した河野が中央へ送る。それを千真がつなぎ、最後は平山が左足でネットを揺らした。さらに、またも背後に抜けた河野が同19分にゴールを決め、30分には米本。その2分後に千真が個人技で打開して加点する。34分には鮮やかな連係で相手を出し抜き、河野が決めて前半だけで5点差をつけた。
後半に入っても勢いは止まらず。1トップで途中出場した武藤がハットトリックを達成。石川にもゴールが生まれて9得点。今季初の対外試合で得点を重ねた東京は、フィッカデンティ監督の初陣を勝利で飾った。
それぞれがこのキャンプ期間中で指導を受けた約束事を守り、格下の相手にほぼ何もさせなかった。この日、前線からのプレスと攻撃参加が際立った米本は試合後、「まだまだこれからだけど、出た課題を一つずつつぶしていけば、必ず良いチームになれるはず」と、手応えを口にした。
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松田「守備のポジショニングを徹底したい」(1月29日)
FC東京は29日、AETカップ出場のため、香港へと渡った。新人4選手は日本に残り、1日から行われるJリーグ新人研修に参加する。
DF松田は沖縄・国頭村での1次キャンプを振り返り、「去年は練習参加だったが、今年はプロとしてアピールを第一に考えていた。攻撃面ではどんどんいけた。これから守備のポジショニングを徹底していきたい」と話し、2月5日からの全体練習合流に向けて頭を整理していた。
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平山はやる気満々!(1月30日)
AETカップ初戦のオルハネンセ(ポルトガル)戦に向け、FW平山は試合前日の30日、「監督が代わって自分の特長が変わったりするわけではないので、自分のストロングポイントを迷わずに出せればいい」と意欲的に語った。
チームづくりの序盤とあって、これまではフィジカル強化のメニューも多く、コンディションが整っていない面もあるが、平山は「勝負にこだわりながら、新しいサッカーに向けて自分たちが変われる機会だと思う。大切な試合だと思う」と話した。
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