全体で9位、グループCトップとなった日本代表のザッケローニ監督【写真=Getty Images】
ダメだ、ダメだと思いつつ、やっぱり気になってしまうのが他人の財布の中身。
選手たちの収入は、よくメディアにも挙がっているので想像がしやすい。アメリカの経済誌『フォーブス』によれば、今大会の出場選手で最も年収が高いのはクリスティアーノ・ロナウドの74億2000万円で、2位がリオネル・メッシの6500万ドル約66億1000万円だという。これらはクラブチームからの給料にスポンサー収入などを足した総額だが、ちょっと数字が天文学的すぎて、もはや羨ましいという気持ちすらわき起こらない。
では、今大会で各国を率いる代表監督たちの給料はどうなのか?
そんな疑問を解決すべくリサーチをしてみた結果、英紙『デイリー・メール』が全32カ国の監督たちの“推定給与”をランキングにしていたので紹介したい。
トップはロシア代表のファビオ・カペッロ監督。2位以下を圧倒的な差で引き離し、実に669万ポンド(約11億5000万円)もの年俸をもらっていることがわかった。2位はイングランド代表のロイ・ホジソン監督で350万ポンド(約6億円)。これも大した額だが、イングランドの前監督は“ミスター高給取り”のカペッロで、当時は莫大な給与を支払っていたため、これでもかなり安上がりと言われているらしい。
その後、イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督、ブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ監督などが続いていくが、サッカー大国を率いる上位の監督たちに混ざり、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督も162.5万ポンド(約2億8000万円)の年俸で9位に入っている。これはコロンビアのホセ・ペケルマン監督やコートジボワールのサブリ・ラムシ監督よりも高額で、グループCの中ではトップの額だ。
選手ほどじゃないにせよ、やはりそれぞれの国民の期待を背負って戦う代表監督たちも、それ相応の額をもらっているようだ。とはいえ、10億円超のカペッロから約2000万円のミゲル・エレーラ監督(メキシコ代表)まで、その額は千差万別。本大会を見るにあたって、それぞれの監督の給料を比べてみても面白いかもしれない。