during the 2014 FIFA World Cup Brazil round of 16 match between Colombia and Uruguay at Maracana on June 28, 2014 in Rio de Janeiro, Brazil.
「誰なの?ちょーイケメンじゃない?」。我々サッカー馬鹿にはある程度浸透している選手だが、フランスリーグを見れる環境にない一般的なファンには、はじめて見る選手だったに違いない。その衝撃たるや、クリスチャーノ・ロナウドやカカーと、テレビ画面を通して偶然出くわした“あの日”の衝撃に近い。ある意味それ超えている。なぜなら、日本代表の「敵」だったからだ。ああ、なんて罪深い。おおハメス、あなたはなぜハメスなの?
コロンビア代表の背番号10番。22歳のハメス・ロドリゲスは、リーグ・アンのASモナコに所属するMFだ。15歳で地元コロンビアでプロキャリアをスタートさせ、17歳でアルゼンチンに渡る。ヨーロッパデビューは19歳の時。FCポルトでの活躍を経て、現在のASモナコに加入した。妻帯者である。「えええええ…ショック~!」とか言わないように。アスリートはいろんな意味で結婚が早い方がいい。そういうことになっている。で、奥さまのダニエラさんはバレーボール選手。現在はお休み中だが、ユースのコロンビア代表でキャプテンを務めたこともある実力派だ。176センチから繰り出すスパイクは弾丸、ブロックは鉄壁。サーブは稲妻。動画サイトにあるので、暇な人は探してみるといい。
二人が出会ったのは、ハメス19歳、ダニエラ18歳の時。友人を介してアルゼンチンで知り合った。若い二人の恋が燃え上がるのに時間はいらない。お互いすぐに結婚を意識したそうだ。ダニエラの兄はコロンビア代表GKのダビド・オスピナ。

今大会も安定した守備を見せるオスピナ
兄が二人の関係を知ったのは、結婚を決めてからだったとか。「俺の妹に手を出すな!」ってことはなかったようだ。そんなわけで、ハメスのヨーロッパ進出に合わせて結婚。若い夫婦の新しい生活が始まった。現在二人にはサロメちゃんという娘がいる。ハメスの子煩悩っぷりがよくわかるので、インスタグラムを覗いてみるといい。あ~、うらやましい!
「私たちは互いの個人の時間を大事にしているの」、というのは奥さんのダニエラ。彼女曰く、夫にとっての大切なサッカーの時間、プレステを楽しむ時間、ペットの犬と過ごす時間、そして自分のバレーボールの時間、フィットネスの時間、勉強する時間。それらは、あえて立ち入らないようにしているようだ。それで、個人個人の部屋もあるらしい。夫婦円満の秘訣をこの若さにして心得ているようだ。今ワールドカップが終われば、移籍報道も過熱するはず。遠くない未来に、家族そろってシベーレス広場で記念撮影した写真がインスタに載っちゃったりとか? わかりませんけど。
文=いとうやまね