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世界最高峰のブンデスで日本人エース対決が実現…マインツ岡崎とドルトムント香川が激突

2014.09.19


写真●Bongarts/Getty Images

 夢ではなく、現実である。数年前まで、想像すらできなかったことがやってきた。ただの日本人対決ではない。世界最高峰の舞台で、日本人選手同士がエースとして激突するのだ。

 来たるブンデスリーガ第4節では、岡崎慎司を擁するマインツと香川真司の所属するドルトムントの対戦が組まれた。両選手はともにチームに確固たる地位を築いているだけに、期待感は大いに高まっている。

 昨シーズンのチーム得点王だった岡崎は、今シーズンもリーグトップタイの3得点で、名実ともにマインツのエースに君臨。前節のヘルタ・ベルリン戦では2ゴールを挙げ、チームを今シーズン初勝利に導いた。自身もリーグ通算28得点となり、奥寺康彦氏のブンデスリーガ日本人通算得点記録を更新。岡崎も、「奥寺さんの記録を更新できたことは誇りに思う。記録を伸ばし、若いやつらには負けないようにしたい」と更なる意欲を見せている。

 一方、3シーズンぶりにドルトムントに復帰した香川も、圧倒的な存在感を放つ。

 移籍期限ギリギリで古巣に電撃復帰すると、13日のフライブルク戦に早速先発出場し、決勝ゴールを挙げる大活躍。マルコ・ロイスら主力が戦線離脱する中、復帰初戦でまさしく救世主と言うべきプレーを見せつけた。想像以上のインパクトにも、香川自身は「マンチェスター・ユナイテッドでの2年間で、何もしていなかったわけではない。学んだことはあったし、ドルトムントで“新しい香川”を見せられると思う」と自信ありげ。更なる活躍に期待が高まる。

 20日の試合をホームで戦う岡崎は、「正直、真司がドルトムントに復帰することは予想外」と驚きながらも、「ブンデスリーガが日本でさらに盛り上がり、自分たちの戦いがまた注目される。だから負けたくないし、真司よりゴールを取りたい」と気合十分。岡崎と香川は、前節にリーグ公式HPにおける各試合のマン・オブ・ザ・マッチとドイツ紙『ビルト』のベストイレブンにそれぞれ選出され、ともに最高潮で対戦を迎える。ドイツで歴史を切り開いてきた2人が、日本サッカーを新たなステージに誘う一戦は必見だ。

 また、今節では酒井宏樹と清武弘嗣の所属するハノーファーが、20日に敵地でパーダーボルンと激突。2勝1分けの好発進となったハノーファーが、昇格組ながら5位と旋風を起こす相手にどう対するかは注目だ。21日には、ケルンとボルシアMGが対戦。ケルンの大迫勇也に2試合ぶりのゴールが生まれるかどうかなど、今週も見どころは尽きそうもない。

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