[サッカーゲームキングVol.27 2014年5月号掲載]
母国クロアチアの名門ディナモ・ザグレブで頭角を現し、2010年にトッテナムへ当時のクラブレコードを更新する移籍金で加入したルカ・モドリッチ。チャンピオンズリーグ出場権の獲得や同大会でクラブ初となるベスト8進出に貢献すると、2012年夏にはレアル・マドリードへとステップアップを果たす。入団当初は適応に苦しみ、批判も受けたが、徐々に本来のポテンシャルを発揮し、昨シーズンはCL制覇も経験した。現在はチームの主軸となり、中盤に欠かせない存在となっているモドリッチに、ゲームやWCCFの自身のカードについて聞いてみた。
[写真]=Getty Images
―――ゲームはプレーするの?
モドリッチ もちろん。トッテナムでの1年目は独身だったし、ほとんど毎日のようにプレイステーションで遊んでいたよ。ゲームではプレミアリーグじゃなくて、もっぱらCLやW杯、ユーロをプレーしていたけどね。友人を相手に夜遅くまで熱中したな。
―――当時は誰と対戦していたんだい?
モドリッチ ユースの若手ですごく強いヤツがいたんだよ。アイツは実際の試合よりも、プレステのほうがずっとうまくてね(笑)。確か今は下部リーグでプレーしているんじゃなかったかな。みんなに名前が知られている選手で言えば、(ラファエル)ファン・デル・ファールトと(ギャレス)ベイルだな。ゲームの対戦では、ほとんど僕が勝っていたけどね。
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―――では、サッカーゲームで好きなメンバーを選ぶとしたら、という想定で理想のイレブンを選んでくれないか?
モドリッチ なかなか面白そうだね。まずGKはチームメートの(イケル)カシージャスで決まりだ。最終ラインはそうだな、右サイドは現在のベストチームと言えるバイエルンを牽引する(フィリップ)ラーム、左サイドは(ビセンテ)リザラズにするよ。センターバックは(スラバン)ビリッチ、(ヨシプ)シムニッチのクロアチア・コンビでどうかな。
―――中盤の構成はどうする?
モドリッチ シャビ・アロンソは絶対に外せないよ。コンビを組んでから、彼のすごさを身をもって感じているからね。もう一人は、僕たちのコーチでもある(ジネディーヌ)ジダン。彼からアドバイスを受けられるなんて本当に最高だよ。ジダンが練習場にいるだけで、練習に対するモチベーションさえ変わってしまうほどさ。最後の一人は当然、(ズボニミール)ボバンだ。僕にとってのアイドルなんだから、理想のメンバーに入れないわけがないよ。
―――そうなると、前線は3人?
モドリッチ そうだね。まずは怪物ロナウド、もう一人は(ダボル)シュケルだ。クロアチアが誇る偉大なストライカーであり、98年W杯得点王の彼は外せない。そしてクリスチアーノ・ロナウド。今や世界最高のプレーヤーだからね。彼がいれば、きっとゴールを量産できるはずさ。
―――控えの5人はどうする?
モドリッチ そうだな……バランスも考えると(ダリオ)スルナ、(イヴァン)ラキティッチ、(スティペ)プレティコサ、(イヴィツァ)オリッチ、(マリオ)マンジュキッチかな。あれ、全員クロアチア代表じゃないか(笑)。
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[オフェンス/15]うーん……攻撃面には自信を持っているから、満足のできない数字だね。でも、アンチェロッティ監督からもシュート力の向上を求められているし、コーチのジダンからもいろいろなアドバイスをもらっている。まだ改善するポイントがあるってことだから、しょうがないかもね。
[ディフェンス/12]これ、いいスコアじゃないよね? 僕は守備でもチームに貢献できるタイプだから、もっと評価してほしいな。
[テクニック/18]いいね。やっといいスコアがもらえたよ(笑)。小柄な体でもトップレベルのプレーヤーに対抗するために、早い時期からテクニックと俊敏性は磨き続けてきたんだ。僕にとって最大の長所と言える部分だから、それを評価してくれたのはうれしいね。
[パワー/13]日本のサッカーファンはかなり厳しいみたいだね(笑)。確かに、僕は小柄なプレーヤーだけど、プレミアリーグを経験したことでパワーもかなり改善されたはずだよ。
[スピード/16]悪くないね。持ち味はスピードというより俊敏性だし、攻撃的MFとしては十分じゃないかな。
[スタミナ/16]オッケー。高くはないけど、20点満点なら納得だ。