AFC U-19選手権でアジア制覇を達成
アジアの若年層の戦いで、EAFF(東アジアサッカー連盟)加盟国が輝きを放った。AFC U-16選手権2014とAFC U-19選手権2014で、朝鮮民主主義人民共和国(以下、DPRK)が世界への扉を開いたのだ。

9月6日から20日にかけて開催されたAFC U-16選手権2014で、DPRKはグループステージを2位で通過する。クウェートを3対0、ネパールを4対1で退けたが、ウズベキスタンには2対3で競り負けた。
イランとの準々決勝は両チームともに得点を奪えず、決着はPK戦に持ち込まれる。先攻のDPRKは全員がゴールを決め、4対2でベスト4進出を果たしたのだった。
この時点で2015 FIFA U-17ワールドカップの出場権を獲得したが、チームはなおも力強く前進していく。
準決勝はオーストラリアとの対戦だった。 後半開始直後の48分、パク・ヨングァンがゴールネットを揺らし、DPRKは先制点を奪う。しかし85分に失点を喫し、勝負の行方は2試合連続でPK戦に委ねられた。
重度のプレッシャーがかかるなかで、DPRKはまたしても全員がPKを成功させる。4対1で勝利をつかみ、4度目の決勝進出を果たす。
韓国とのライバル対決となったファイナルは、34分に先制点を許す苦しい展開となる。それでも、50分にハン・クァンソン、67分にチェ・ソンヒョクが得点をあげ、2対1で接戦をものにする。勝負強さを存分に示したDPRKは、2大会ぶり2度目のU-16アジア制覇を成し遂げたのだった。