23日、ミランとインテルがダービー・マッチで激突する。11節を終えて、両者の順位はミランが7位タイ(勝点17)、インテルが9位(同16)とやや物足りないが、今回のダービーにはこれまでになかった新たな見どころがある。日本のファンにとっては、ついに実現する史上初めての“デルビー・ジャッポネーゼ(日本人ダービー)”だ。
今年の1月、華々しくミランへ入団した本田圭佑が、昨季混迷を極めたチームとともに不調をかこい、初めて臨んだ3月のダービーで出られず終いだったことは記憶に新しい。
状況は今季、一転した。フィリッポ・インザーギ新監督が抱えるアタッカー陣の中で、本田は唯一、全試合スタメン出場を続けている。ロッソネーロが誇るレジェンド・ストライカーだった指揮官が、2014年の10番である本田へ寄せる信頼は揺るがない。ダービーでも、右サイドFWとしての先発は確実だ。
一方、インテルでの5シーズン目を迎え、チーム随一の古参選手となった長友佑都は今季、突如失速した。