during the Bundesliga match between FC Bayern Muenchen and Bayer 04 Leverkusen at the Allianz Arena on December 6, 2014 in Munich, Germany.
1963年にブンデスリーガが創設されて以降、現在最大のブームとなっているものがある。それは外国人監督の多さだ。
52シーズン目に入った歴史の中で、これまで70名の外国人が指揮を執ってきたが、ブンデスリーガ第14節時点でベンチに腰を下ろすその数は、9人にも上る。半分のクラブがドイツ人以外に託している現状は、同リーグの記録となっているのだ。
その内訳は以下の通り。
1.ジョゼップ・グアルディオラ(スペイン人/バイエルン)
2.ロベルト・ディ・マッテオ(イタリア人/シャルケ)
3.ヨス・ルフカイ(オランダ人/ヘルタ・ベルリン)
4.ペーター・シュテーガー(オーストリア人/ケルン)
5.ルシアン・ファブレ(スイス人/ボルシアMG)
6.カスパル・ヒュルマンド(デンマーク人/マインツ)
7.フーブ・ステフェンス(オランダ人/シュトゥットガルト)
8.タイフン・コルクート(トルコ人/ハノーファー)
9.ヴィクトール・スクリプニク(ウクライナ人/ブレーメン)
この中でグアルディオラは、外国人監督が就任してから無敗街道を突き進んだ記録では最多で(28試合)、またステフェンスが指揮したブンデスリーガ計347試合も外国籍の中では歴代3位。同記録ではファブレも202試合で歴代9位に名を連ねている。
では成績のほうだが、今シーズンの第13節終了時点では、首位のバイエルンをはじめとし、5位ボルシアMG、6位シャルケ、8位ハノーファー、10位マインツ、12位ケルン、13位ヘルタ、14位ブレーメン、16位シュトゥットガルトと、順位表にまんべんなく外国人監督所属クラブが位置している。
しかし過去に51回あったリーグタイトルのうち、外国人監督が獲得したのは11回で、70人という数字から判断すれば、それは決して悪いものではない。
ちなみに、423試合で外国籍歴代最多の指揮数を誇るのは、1960年代後半から約15年にわたり、バイエルン、シュトゥットガルト、ハンブルガーSV、ブラウンシュヴァイク、ドルトムント、フランクフルトなどの監督を務めた故ブランコ・ゼベツ氏。
当時は現在ほど試合数が多くなかったが、同氏はローテーション制に反対の姿勢を取り、1968年のバイエルン監督就任から17試合連続でスターティングイレブンを変えないという、ブンデスリーガの記録を持っている。また、このシーズンで同クラブはブンデスリーガ初優勝を成し遂げてもいる。
今や、日本人選手がブンデスリーガでプレーするのは当たり前になった。この先、日本人の指揮官が同リーグの歴史に名を刻む日も、きっとやって来るのではなかろうか。