<<enter caption here>> at Olimpico Stadium on September 1, 2014 in Rome, Italy.
イタリア代表として名を残した選手の“就職先”は様々だ。主なところではイタリア代表のアントニオ・コンテ監督、フィオレンティーナのヴィンツェンツォ・モンテッラ監督、ミランのフィリッポ・インザーギ監督、そしてインテルに復帰したロベルト・マンチーニ監督などの指導者が挙げられる。
それ以外にもサッカー番組のコメンテーターや全くサッカー界から離れ、レストランなどの実業家として生計を立てている人物も多い。そんな中、サッカー選手のジュニア選手が台頭を現してきた。ミランのプリマヴェーラに所属するクリスティアン・マルディーニが11月29日のペルージャ戦でゴールを決めたのだ。クリスティアンのポジションは偉大な父親、元イタリア代表キャプテンのDFパオロ・マルディーニと同じディフェンダーだ。
18歳のクリスティアンは以前からミランの下部組織でトレーニングを積んでいた。父親、そして祖父となる元イタリア代表監督チェーザレ氏の血を受け継ぎ、当たり前のようにプロへの道を歩んでいる。父・パオロ氏はクリスティアンの試合を観戦していたが、祖父のチェーザレ氏は孫のゴールに驚きを隠せなかった。
「本当に点を決めたのか? 信じられない。素晴らしいニュースだ。我々ディフェンダーは普段、ゴールを避ける役割を担っているんでね。それが逆に得点したなんて…」と感極まった様子だったという。
そして13歳の次男ダニエルはFWとしてミランの少年組織でプレーしている。またダニエルも29日、若手組織のリーグ戦ルメッツァーネ戦で得点した。20歳にもならない二人の少年に対して評価をするのは早すぎるかもしれないが、イタリアを代表する選手としてのDNAは脈々と受け継がれているのではないだろうか。
マルディーニ・ファミリーだけではない。セリエAを経由した期待の二世タレントは多くいる。元ユヴェントスでイタリア代表のアンジェロ・ディ・リーヴィオの息子ロレンツォはローマの若手組織に所属し、トップリーグデビューを狙っている。ユヴェントス、ラツィオで活躍したピエルルイジ・カシラギは、二世のアンドレアがFWとしてプロ選手を目指している。その他にもフェデリコ・キエーザ(父エンリコ)やニコラス・レンティーニ(父ジジ)、ペルージャ時代に中田英寿氏のチームメイトだったミラン・ラパイッチ氏の二世、ボリスも年明けからインテルのユースに移籍し、セリエAデビューを目指すという。
やはり二世プレーヤーは有利でひいきされている?
そんな疑問にディ・リーヴィオ氏は次のように答えた。「ジュニア選手は推薦確定で、やりやすいだろうと言う人もいるがその道は険しい。(期待された分だけ)犠牲を払った結果を出さなければならない」と、一般人とは別のプレッシャーがあると指摘した。いずれにせよ、親の七光りを背負っているかいないかにかかわらず、優れた若手プレーヤーがどんどん出てきて、イタリアサッカー界を牽引していってほしいものだ。