女優、タレントとして多数のメディアに出演し、サッカーファンには“ボアソルチ静香”の愛称でもお馴染みの中村静香さんを独占インタビュー。サッカーとの出会いから、3月まで出演した『すぽると!』(フジテレビ系)での裏話、新たなスタートを切った日本代表への思いなど、人気急上昇中の中村さんがサッカーを語り尽くす。
――まず始めに、サッカーとの出会いについて教えてください。
中村静香 深く関わったのは『すぽると!』に出演してからですが、小学校の頃は男の子に混じってサッカーをしていました。サッカーの強豪校と言われる高校に通っていたこともあって、人並み以上にサッカーと関わってきたのではないかと思います。
――実際に、サッカーの試合を観戦したりするのですか?
中村静香 母校が全国大会に出場するということで、プライベートで試合を見に行きました。世代も違いますし、知らない後輩ばかりでしたが、熱い勇気をもらいましたね。自分が卒業した学校から飛び出してきた子たちなんだと思うと、私も負けていられないなと強く感じました。
――サッカーの試合を見るにあたって、個人的に注目しているポイントを教えてください。
中村静香 私は個人技でボールを運んでいく選手が好きなので、そういう選手に注目してしまいますね。気持ちがスカッとするので(笑)。
――サッカーのお仕事をしてみていかがでしたか?
中村静香 先日まで『すぽると!』に出演させていただいていたのですが、最初から最後まで選手名やチーム名など、横文字には悩まされました。ニュース番組ということもあって、現場は正しい発音にすごく敏感なんです。イントネーションや発音の違いで、多くのNGを出しましたね。「メッシ、ネイマール」と言うところで、「ネッシ、メイマール」と言ってしまったり、始めの頃は緊張からとんでもないミスもしていました(笑)。そんな初歩的なミスからのスタートだったので、だいぶ鍛えられたと思います。
――番組では視聴者に向けてより深い情報を提供されていたかと思いますが、出演前に下調べをしたり、準備の段階で苦労されたのではないでしょうか?
中村静香 そうですね。去年の4月に初めて出演させていただきましたが、当初は「W杯期間限定」のコーナーだったんです。ですから、W杯情報を届けていただけに、私も追いかけやすいところがありました。でも、W杯終了後はJリーグが再開し、欧州サッカーも開幕したことで、どこにスポットが当たるか予測できなくなって、勉強する範囲が一気に広くなりました。一時期は、頭がパンパンになりましたね。勧めてもらった雑誌を読んで学ぶようにしていたため、バッグの中は雑誌でいっぱいでした(笑)。
――具体的に、苦労されたエピソードはございますか?
中村静香 特定の選手を追いかけていても、やはり一人の人間なので、日々コンディションも変わってきますし、数日後には全く違うパフォーマンスになっていたりして。選手を追いかけるのはすごく大変だと思いましたし、いつも番組を制作しているスタッフさんの大変さを知りましたね。また、事前に勉強していっても、それ以上に深い情報の詰まった台本を渡されると、「サッカーは奥深いなあ」と改めて感じました。
――それが毎週、続いたわけですもんね。
中村静香 そうですね。しかも、土日に集中して試合が行われるので、月曜日の朝は一生懸命インターネットで情報を集めながら現場に向かっていました(笑)。
――ご自身が考えるサッカーの魅力は、どういった点にあるでしょうか?
中村静香 勇気をくれるところです。臨場感も素晴らしいですし、いつの間にか熱くなって涙が出る感じとか、スポーツならではだなと感じます。メンバーが替わればチームの特色も変わりますし、日々進化していくものなので、毎試合楽しむことができると思います。
――『すぽると!』では多くのチームや選手を紹介されてきたと思います。個人的に気になった選手はいますか?
中村静香 “噛みつき王”と言われたルイス・スアレス選手ですかね。あの野性的なマインドがほしいです(笑)。真似してはいけませんけど、試合をかき乱す選手がいてもおもしろいのかなって思います。
――現在注目しているチームはありますか?
中村静香 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表に注目しています。ハリルさんは対戦相手によって選手を替えたり、異なる戦術を取り入れたりと、臨機応変に対応していくようですし、すごく頭の良い方なんだろうなと思います。
――6月には早くも2018年W杯出場を懸けてアジア予選が始まります。日本代表への応援メッセージをお願いします。
中村静香 勝負事である以上、結果はもちろん大事だと思いますが、自分のプレーを出していただければと思います。選手、チームの“らしさ”を出して勝ってくれればなおさら嬉しいですね。そういった気持ちを忘れずに頑張ってもらいたいです。