ナイキが主催する“超攻撃的な変則ルール”のフットボール大会で、あるプレーヤーが大きな輝きを放った。
11月8日、『WINNER STAYS TOKYO』の「WEEK2 WEEKEND GAME(予選ラウンド)」がFUTSAL POINT 両国インドアFコートで開催。東京最強チームの称号を懸けて総勢28チームが激突した。熱戦が繰り広げられる中、狭いコートながら空いているスペースに的確なパスを配給し、コースを見つければ自らシュートを放つ――。何より、楽しそうにプレーしていたのが日本体育大学サッカー部の堤鎮吾だ。
本大会は、フットサルコート半面で行うGKなしの4対4という変則マッチ。制限時間5分の中で最初のゴールを決められたチームは1人が退場となり4対3で試合を続行する。次のゴールを決めたチームが勝利を手にし、勝ったチームはピッチに残って次のチームを迎え撃つ。敗者は最後尾に並んで再び試合機会を待たねばならないため、頂点に登りつめるにはリスクを冒してでも勝ち続ける必要がある。この変則ルールに魅せられたのが堤だった。
「このルールはどのチームにもチャンスがある」
堤は昨年のファイナリストだが助っ人としての参戦。今年はどうしても自分のチームで「FINAL ROUND」進出を果たしたかった。そこで友人の関根友弥、中村航綺、栗田裕大らとともに『L@ZO』を結成し、チャンピオンの座を目指して両国に乗り込んできた。堤は終始気迫のこもったプレーを披露。各WEEKで最も目立ったプレーヤーに贈られる“LOCAL HERO”(MIP)を受賞すると、照れながらも、どこか誇らしげな表情を浮かべた。
リスクを冒すのは怖い、でもリスクを冒すしかない
――LOCAL HEROに選出された率直な感想を聞かせてください。
堤鎮吾(以下、堤) 正直、自分が一番活躍しているなんて思っていなかったので、ただただ驚きです。自分だけの力では受賞できなかった。本当にチームメイトのおかげです。
――普段はどこでサッカーをやっているの?
堤 サッカー歴は18年になり、大学でも部活でやっていたんですけど、今年の10月に引退しました。それまでは割と鍛えていたんですけどね(笑)。今は、この大会に集中しています。
――チーム名『L@ZO』の意味を教えてください。
堤 (拳で胸を軽く叩きながら)ポルトガル語で“キズナ”です。
――そのキズナを見せつけるかのように、今日の『L@ZO』は本当に強かった。
堤 ガチで優勝を狙っていますから。
――1試合目から勢い良く、一気に9連勝を飾りました。この変則ルールで勝ち続けるコツは?
堤 あんまり言いたくないけど……横パスを有効に使うこと。やっぱり横パスをつなぐと相手がずれるじゃないですか。そうすると、真ん中のスペースだったりゴールが空いてくる。横パスで相手を揺さぶりながら、ゴールが空いた瞬間にシュートを放ったり、鋭いパスを入れていました。あとは、自陣でゴールを守っている味方がいかに相手ゴールを見ているか。このルールは一瞬の隙も見逃してはいけないので。
――ただ、勝ち続けるほど疲れも溜まってくる。
堤 その疲れを忘れるくらい、チームの勢いが出るんです。それに、僕たちには昨年の経験があります。今日初めてこのルールを体験するチームに比べたら、「どうやったら勝てるか」っていうイメージを一人一人が頭の中に持っている。その差は大きいんじゃないかな。何より、先制されてしまった時は3人でもリスクを冒すしかない。2点目を取った方が勝利を手にできるんだから。
――リスクを冒す怖さは?
堤 それはもちろんあるけど、やっぱりポイントを取るためにはリスクを冒すしかない。引き分けに持ち込んだところで敗者と同じ扱いをされる。ならば、「リスクを冒せ」ですよ(笑)。ラスト1分になったら、あえて相手チームに1点を与えて、次の2点目だけを考えてプレーしました。
――今日のマイベストプレーは?
堤 あったかなあ……一つ一つがスーパーにできるように頑張ったので全部!(笑)。
――得意なプレーは?
堤 元々はボランチなので“ノールック”です。視野を広く持っていいパスを出しながら、もちろんゴールも狙っていく。そこでゴールが決まれば嬉しいですし、もし決まらなくても、自分がシュートを打つということは相手を引きつけられるということ。つまり、誰かがフリーになれるので、またチャンスが生まれます。シュートとパスを上手く使い分けられるプレーが、自分の持ち味ですね。
――FINAL ROUNDでも一番輝く自信は?
堤 もちろんありますよ。輝かせていただきます!(笑) 優勝賞品のMAGISTAXも持って帰りますし、ワールドサッカーキングの裏表紙も俺たちが飾ります。今日は間違いなく最高に楽しかった。やっぱり『L@ZO』のみんなと楽しみながら優勝したいです!
各週末に開催される「WEEKEND GAME」では、勝利チームに2ポイントが与えられ、1日に獲得できるポイント数に制限はない。いかに勝利ポイントを稼げるかが予選突破の鍵となる。その他、各WEEKのゲームには不定期で開催されるストリートバトル「STREET GAME」があり、勝利チームには1ポイントが与えられる。各ゲームにおいては同一のチームであっても何度も参戦が可能で、それぞれの勝利ポイントの合算で順位を競う。なお、FINAL ROUND進出への条件は以下のとおり。
2、各WEEKの獲得ポイント2位の中から上位2チーム
3、上記6チームを除いた総合順位の上位2チーム
4、FINAL直前に開催されるTHE LAST ROUNDでの獲得ポイント上位2チーム
「WEEK3 WEEKEND GAME」は11月14日と15日、「WEEK4 WEEKEND GAME」は11月21日と22日に開催され、「STREET GAME」や「THE LAST ROUND」でもポイントを稼ぐチャンスは十分にある。『WINNER STAYS』のエントリーやルールなどの詳細情報はキャンペーンサイト(http://gonike.me/6182BuDtY)で確認でき、参加エントリーはこちらから可能。申し込み時点で満13歳以上であれば誰でも参加ができる。FINAL優勝チームにはMAGISTAXの提供やワールドサッカーキングの裏表紙に掲載されるだけでなく、ナイキアスリートによって結成されたドリームチームに挑戦できるチャンスも手にする。誰でも参戦できる『WINNER STAYS』に挑んでみてはどうだろうか。
By サッカーキング編集部
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