11月12日〜14日、シンガポールにてキャプテン翼の作者・高橋陽一氏による「「ボールはともだち」SJ49 シンガポールツアー2015」が行われた。ツアーでは3日間にわたって各種チャリティイベントが開催され、集まった収益金から6000シンガポールドルがシンガポールの障がい者サッカーチームに寄贈された。
初日には2000人以上の日本人が来場していると言われている現地で伝統の日本人会サッカー大会にゲストとして登場。約2時間に渡り、集まった子どもたちを中心にサインに応じ、寄付金を募った。また、大会表彰式では表彰プレゼンターを努め、会場では大人から子どもまでを笑顔に包まれた。夜には近隣のフットサル場にて、上記の障がい者サッカーシンガポール代表チームとのフレンドリーマッチを行い、シンガポールのスポーツメディアや日本の関係者とともに交流を深めた。
2日目はシンガポールメディアと日本のメディア関係者での座談会を実施。こちらは昨年に引き続き行われたが、日本・シンガポールの両国がサッカーでもっと近づくためにどんな施策が有効かについて白熱した議論が繰り広げられた。この様子は別途コラム等で紹介することにする。同時に、障がい者チームの監督によるチームの説明や、メディアから高橋陽一氏への質問セッションも行われた。
座談会後には会場を移し、創設100周年を迎えるシンガポール日本人会会館にてトークショーを行った。トークショーはパネルディスカッション形式で行われ、高橋陽一氏をゲストに、アジアサッカー研究所主宰の四方健太郎がモデレーターを務め、サッカーキング統括編集長の岩本義弘氏や現地のサッカーシーンよりアルビレックス新潟シンガポールの難波修二郎氏、グローバルフットボールアカデミー(GFA)の斉藤泰一郎氏が参加した。ここでもトークショー終了後に高橋氏によるサイン会が行われ、多くの寄付金が集まった。
最終日の3日目は、現地の芸術大学を表敬訪問後、W杯予選シンガポール代表vs日本代表戦が行われる会場に移動し、スタジアム脇のサッカーショップにてサイン会を実施。試合観戦に訪れた多くのサッカーファンが長蛇の列を作り、高橋先生のイラスト入りサインを手にすることになった。ここでは日本人のみならず、多くのシンガポール人ファンからの寄付金が集まった。
このツアーと同時に開催されていたオークション(日本と香港で開催)での収益金も含めた額が障がい者チームに贈られることになったが、シンガポールサッカー協会の計らいもあり、贈呈のセレモニーはW杯予選の会場で行われることになった。ハーフタイムに贈呈式が行われ、オーロラビジョンでもその様子が映し出され、多くの人がこの活動を知ることになった。
Cerebral Palsy Teamと呼ばれるこの障がい者のチームは、12月に同国で開催されるASEAN Para Games(東南アジア諸国によるパラリンピックのようなもの)に出場する。
後日改めてシンガポールの障がい者スポーツ団体から感謝表明を受けました
(アジアサッカー研究所/四方)
(写真協力:Junpiter Futbol / Dyan Tjhia)
アジアのサッカークラブや事業者の”中の人”になって、本物のサポーターやスポンサーを相手にリアルな運営を体験し、楽しみながら学ぶ&自分を磨く海外研修プログラムです。ビジネスでも大注目のアジア新興国は、チャンスも無限大。何を成し遂げるかはあなた次第!日本にいては絶対得られない体験をこれでもか!と積重なてもらいます。経験・年齢・性別・語学力不問です。
http://samurai-fc.asia/
【関連記事】
●マンチェスター・シティ、ベトナム遠征で得たものは?
●ベトナムのサッカーエリート養成アカデミー、監督は日本でもお馴染みのフランス人
●乗松監督率いる新生ベトナム女子代表、東南アジア女子選手権ベスト4止まりも確かな手ごたえ